【銀座】里山ぐらしは刺激的|くらしラボ酒田

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2021/07/04

みなさん、こんにちは。
山形県酒田市で移動販売をしているくらしラボ酒田の松本です。


銀座配信のおたよりを書くのは12月ぶりです。
最後のおたよりを書いてから厳しい冬を越え、人も動植物もいっせいに動き出す春が過ぎ、田んぼや山の緑が濃く輝く夏がやってきました。
移住してから1年が経ち、すべての季節を体験できたので里山でのくらしについてお話したいと思います。


1年くらしてみて感じたことは「里山くらしは意外と刺激的」ということです。
都会は刺激的だという声をよく耳にしますが、私は里山くらしの方がよっぽど刺激的だと感じました。
田舎へ移住=スローライフと思い浮かべる方が多いと思います。
実際に私も住み始めるまでそう思っていました。
ですが、里山くらしは予想以上に忙しく、ドキドキすることがたくさん起きて、遊べる場所も豊富なのです。
そして地域内にはたくさんの師匠がいて、興味を持って体験してみたいことを相談するとすぐにチャレンジさせてくれるのです。


1.里山くらしで忙しいこと
季節に合わせてやることがたくさんあります。
おもに、草刈り、山菜取り、畑、雪囲い、除雪などです。
地域の方は採ってきた山菜を塩蔵したり、乾燥させたりと、さらにたくさんの仕事があるんですよ。
そして季節の仕事はどれも自然が相手なので待ってはくれません。
山菜採りや畑はやらなくても良いことなのですが、せっかくの里山くらし、やらずにはいられません。

今年もさっそく山菜採りの師匠に山に連れて行ってもらい、山の恵みをたくさん収穫してきました。
山菜は少しでも時期がずれると育ちすぎてしまいます。
美味しくいただくためには、師匠が「そろそろだぞ」と教えてくれたときにすぐに行ける準備をしておかなければいけません。
 
山菜採り
 
山菜一覧


畑は去年、草ボーボーの荒地にしてしまい、畑の師匠に申し訳なく思っていたのですが「草はおがる(生える)ものだから」という寛大な一言で、また今年も畑を耕してくれました。
 
荒地


支柱の立て方を教わり、今年は欲張らずに植える苗の本数を減らすことにしました。
去年2か所あった畑も1か所に減らし、手間暇かけて大切に野菜を育ていきたいと思います。
 
畑


今年はトマト、ミニトマト、キュウリ、ピーマン、ナス、ゴーヤ、オクラ、インゲン、もってぎく、そうめん南瓜を1本ずつ植えました。
枝豆は苗をたくさんいただいたので20本植えてあります。
 
畑


忙しいことは他にもあります。
私が住む地域には『出事』と呼ばれる集落内の共同作業があり、春になると草刈りが始まります。
夏には山道や水路の刈り払い、水源の掃除(水道とは別に、山から水を引いていて蛇口から出てきます)、秋には神社やお寺の雪囲いを行います。
早いときは朝5時に集まって集落の皆さんと作業をするのですが、私はこの出事をとても楽しみにしています。
出事は普段あまりお会いしない方とお話しをするチャンスなのです。
たくさんの方とお話しをすると、新しい発見があったり、新しい師匠ができたり、世界がどんどん広がっていくのです。
何よりも、集落の一住人として過ごせていることが体感できて嬉しい気持ちになれるのです。


先月の出事では、水路刈り払いで同じ場所を担当した方から嬉しい言葉をいただけました。

「ずっとここにいてね」

その方とは同じ集落でも家が離れていてあまり話す機会がなかったのですが、東京からいきなり移住してきた私に対してそのように思っていてくれたのだと、早朝からじーんと目頭が熱くなりました。
人のあたたかさは真似ようとしても真似ることができない地域の魅力だと感じています。


今年は刈り払い機の使い方を教わり、山道の刈り払いにも行ってきました。
 
山道の刈り払い

集落の山は毎年こうして草を刈り払い、何年も何十年もみんなで山を守ってきたのです。
昔は草刈り鎌とお弁当を持って、一日がかりで刈っていたそうですよ。
今は便利な機械があるので2時間ほどで終えることができました。
山からの帰り道は軽トラックの窓を全開にして、風を浴びながら帰ってきます。
時間はまだ午前10時。
いい一日になりそうだなととても爽快な気分です。
来年もまた、同じように出事に参加できますようにと心に思うのでした。



2.里山ぐらしでドキドキするところ
自然と距離が近い里山の中でくらしていると、ドキドキすることがいろいろと起こります。
冬にドキドキしたことは風の強さと屋根から落ちる雪です。
自然の凄まじさを体感し、「どうにもならない」という恐怖を体験しました。

11月に地域の方から雪囲い(雪や風から家を守るために板で囲むこと)をしてもらったのですが… 
 
雪囲い

1月の暴風雪で吹き飛んでしまいました。
「せっかく皆が一生懸命つけてくれたのに」ととても切ない気持ちになりました。
今年はとくに風が強く、雪の量も多かったそうです。
 
雪囲い

この日は酒田市内で停電した地域もあり、私の家も短時間の停電が3回ほどありました。
冬の停電は暖房器具が使えなくなるため、反射式ストーブが必須です。
懐中電灯、水、食料、防災用品など日頃からの備えが大切だと身をもって知りました。


私が借りている古民家は、大きくて傾斜のあるトタン屋根で積もった雪が滑り落ちてきます。
雪下ろしをしなくて良いのですが、代わりに大量の雪が落ちてくるので除雪をしなくてはいけません。
落ちて積もった雪が屋根について固まると屋根が壊れてしまうそうです。
朝と帰宅時、毎回ドキドキしながら落雪の量を確認していました。
 
【銀座】里山ぐらしは刺激的|くらしラボ酒田


積もった雪に上ってみると屋根と同じ高さでとても見晴らしがよかったですよ。
 
屋根


今年の冬は、たくさんの方に助けていただいて無事に乗り越えることができました。
 里山くらしを始めてからドキドキすることにたくさん出会い、いろいろな体験をしています。
東京に住んでいてた頃に比べると本当にたくましくなりました。


「くらしを楽しむ」

八幡地域での生活はその言葉がぴったりだと思います。
1つ1つのできごとがイベントのように楽しく、自然との共存もとても刺激的なのです。

誰もが自由に移動ができる日々がやってきたら、多くの方にこのくらしを体感してもらいたいと考えています。
その時が来るまで、おたよりやインスタグラムで里山くらしの魅力を発信し続けて行きます。
楽しみにしていてくださいね。





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