【みんなみの里】目の覚める酸っぱさが魅力の「夏みかん」と、酸味の中に甘味がある「甘夏」

【みんなみの里】夏みかんと甘夏

食のお便り/入荷情報

2020/03/21

 3月に入り、ときに初夏のような陽気の日もある中、お店に「夏みかん」と「甘夏」の入荷が増えています。 

 
【みんなみの里】夏みかんと甘夏

 さまざまな柑橘類がつくられている鴨川の中で、温州みかんとともに収穫数の多いおなじみの「夏みかん」。
 江戸時代中頃、山口県長門市の青海島に果実が流れ着き、この種をまいて栽培したのが始まりとされています。その後、明治初めに商品として出荷されるようになったそうです。この頃から、冬が旬の温州みかんに対し、夏が旬のみかんということで「夏みかん」と呼ばれるようになったようです。
 正式名称を「夏橙(ナツダイダイ)」という夏みかんは、収穫せずに年を越した果実が翌年の果実といっしょに木になる特長があります。お正月飾りにも使われる橙(ダイダイ)は果実が何年も落ちずに木になるので縁起が良いとされています。夏においしく食べられる橙のようなみかんということから「夏橙」と名前が付いたようです。
 鴨川の夏みかんの味を表現する際に“目の覚める酸っぱさ”とご紹介しています。もともと夏みかんは酸味がとても強い柑橘で、収穫後に熟成させ、または、収穫せずに木になっている状態で完熟させて酸を抜き、食べやすい状態になってからお店に登場します。強い酸味と独特の香りのある夏みかんは、暑い夏に嬉しい果実です。
 地域により違いはありますが、夏みかんの旬は4月から6月です。

 
【みんなみの里】夏みかんと甘夏

 正式名称を「川野夏橙(カワノナツダイダイ)」という「甘夏」は、夏みかんの突然変異で生まれたもので、昭和10年に大分県津久見市の川野さん宅のみかん園で発見されました。
 また、夏みかんを食べやすくするための改良も重ねられ、甘さのある夏みかん「甘夏」が全国に広がっていきました。
 夏みかんよりも少ない酸味の中に甘さを感じられる風味はとても食べやすく、追熟させるとさらに甘さが増します。旬は3月から5月で、初夏にいただく爽やかな味は人気があります。

 
【みんなみの里】夏みかんと甘夏

 左:3月から5月が旬の甘夏  
 右:4月から6月が旬の夏みかん

 どちらの果実も、昨年の台風の影響で木が傷んだり花芽が落とされたりしており、例年に比べお店に出てくる果実の数が少なくなっています。ご購入の際はお店に出ているものからお選びいただき、ご予約はお受けできませんのでご了承ください。

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