例年よりも少々早くお店に顔を出している鴨川の柑橘類ですが、また新たな仲間が登場しました。2月下旬から4月上旬に広く出回る「清見(きよみ)オレンジ」という名の柑橘類です。
1949(昭和24)年、温州みかんの「宮川早生」と外国産の「トロビタオレンジ」とを交配させて試験を続け、1979(昭和54)年、静岡市清見区にある果樹試験場(現・果樹研究所カンキツ研究興津拠点)で、日本初のタンゴール品種の「清見オレンジ」のとして生まれました。名前の「清見」は、研究所の近くにある清見潟にちなんで命名されました。
なお、タンゴールとは、みかんとオレンジの交雑種のことを指し、みかんの英語名tangerine(タンジェリン)とorange(オレンジ)との「tang」と「or」を組み合わせた名前です。
清見オレンジは、温州みかんよりひと回り大きく、直径約8cmほどの果実です。温州みかんよりもやや黄色い外皮の中には、酸味と甘味が濃厚な果汁をたっぷりと含んだ果肉があります。少々硬い外皮と、やわらかい果肉とのギャップのため、温州みかんのように手で剥くのは難しく、オレンジを食べるときのように半分にカットした方が良いと思います。
完熟した温州みかんの味とオレンジの香りが特長で、食べた瞬間にとてもさわやかな気持ちになります。まさに二つの品種のいいとこどりですね。
また、清見オレンジは、新品種の開発の際に親として利用されるほど優良に果実で、「はるみ」「デコポン」「せとか」「西南のひかり」が生まれています。まるで清見とその家族といった様子です。
昨年の天候不順の影響のためか、例年よりも小ぶりな姿ではありますが、風味は例年通りの濃厚さですので、ぜひご賞味くださいませ。
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