鴨川市内のほとんどの地区では、お盆の行事は7月におこなわれます。
年に一度、ご先祖様をおもてなしする大切なときです。
お盆には、割り箸などで4本の足をつけたきゅうりとナスをお供えします。
これは、きゅうりの馬に乗ったご先祖様が早く家に帰れるように、そして、なすの牛に乗ってゆっくりとあちらの世界へ戻れるように、という意味がこめられています。
これらは、よく知られている風習だと思われます。
そして、お盆飾りとして用いられるのが、ほおずきとみそはぎです。
ほおずきは、提灯の代わりの意味があり、ご先祖様が家を間違えないよう、明かりを照らしてお迎えします。
もともと、漢字で鬼灯と書くのも、灯りとしての意味があるのかもしれません。
一方、みそはぎは、霊が宿る花とされ、盆棚の横に飾ります。
こちらも、禊萩と書くように、ご先祖様にくっついてきた行き場のない霊(餓鬼)たちの浄めのためにつかわれるのです。
もう間もなく、みんなみの里周辺でも、ご先祖様をお出迎えするときがやってきます。
里のMUJI みんなみの里