4月27日(金)にオープンを迎える、里のMUJI みんなみの里 では、地元・鴨川の農産物や加工品、物産品を直売します。生産者のみなさんが各々のペースで、自ら育てた野菜や果物、花、手づくりの加工品などを、お店へ持ってやってきます。
今日は、お客さんとの会話がとにかく大好きだという、きゅうりとトマトの生産者、四野宮(しのみや)さんにお話を聞きました。
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四野宮さん、今日はいろんなきゅうりの袋詰めを持っていますね。まっすぐのきゅうり、曲がったきゅうり、もっと曲がったりとても太かったりするものがいろいろ混じった大袋のきゅうり。
「ええ。でも、どれもおいしいきゅうりなんです。
突然ですが、おいしいきゅうりの見分けかた、知っていますか?」
えっ、なんだろう……。
色が濃いもの? それとも、表面のぶつぶつがたくさん入ってるほうがいい? あっ、四野宮さんのきゅうりには黄色い花ガラが付いたままだから、もしかしたらそれ?
「いえ。じつは色が緑だとか、とげがあるだとか、花が付いているだとかではないんです。
注目すべきポイントは、太さです」
太さ、ですか?
「はい。きゅうりの場合には、頭からしっぽまで、ずん胴であることが理想なんです」
たしかに四野宮さんのきゅうりはどれも、同じ太さのきれいなずん胴!
「そうです。僕が持っているこの、まっすぐのきゅうりと曲がったきゅうりの共通点は、まさにずん胴であること。曲がっていても、胴は端から端まで同じ太さですから、これはおいしいですよ。
逆に買ってはいけないきゅうりは、肩が張っていたり、胴がくびれていたり、先が針金のように細くなっているもの。ひとつの株にたくさんのきゅうりを実らせると、先端に行くほど養分が行き届かなくて、たくさん数は獲れるけれど、いびつな形に育つんです」
栄養って、とっても大切なんですね。
「ええ。ですから、株全体に栄養が行き届くよう管理して育てています。ただ、どうしても枝と枝の間にきゅうりが当たり、くるっとした形に育ってしまうこともあるんですよ。
市場のきゅうりは箱詰めで仕分けして出荷する事情もあって、曲がったものや大きすぎるものは出回らないんですが、見分けかたを知っていれば、ここではお得なきゅうりが見つけられるかもしれません。太さがずん胴なら、曲がっていても大きくても、変わらずおいしいですから」
曲がったきゅうりや大きいきゅうりも買える、直販所ならではの楽しみかも!
「ちなみに、僕がおすすめのきゅうりを使った一品は、先端とヘタを取ってスライスし、塩昆布とあえた浅漬けです。同じく直販で扱っている、旬の塩蔵わかめと新玉ねぎを加えても良いですね」
手軽だけど、きゅうりそのものの味が楽しめそう。
試してみます!
里のMUJI みんなみの里