こんにちは。無印良品 みんなみの里のBOOKS担当です。
農産売場では只今「長狭米」を中心に新米が勢揃いしております。今年は新しい品種もいくつか加わり、さっぱり系からもっちり系、おにぎりに合うお米まで幅広く揃えております。たくさんあってどれを選んだらいいかわからないなぁって方は、お気軽にスタッフにお声がけください。お好みに応じたお米のご案内をさせていただきます。
さて、今回のご紹介本は、村上春樹氏がアメリカの書店で一目惚れして持ち帰り、翻訳した猫の絵本です。原題は「The Cat Who Liked Poteto Soup」。部屋に飾りたい表紙の絵とかわいい題名に惹かれ、手にとってみました。
ページをめくるとまず、おじいさんと動物という組み合わせと絵のやさしい色づかいに惹かれました。おじいさんと猫はお互いに言葉にはあらわさないけれど、とてもたいせつな存在で、大好きなポテトスープが2人をつなげています。
絵の中に猫がいるときは、温かく安心する印象なのですが、途中、猫がいなくなってしまうと絵は寂しく、落ち着かない印象を持ちました。当たり前の日常の中にある"何か"が欠けたとき、初めてその「何か」のたいせつさに気づくのでしょう。そんなことをさりげなく教えてくれているのだと思います。「猫がいなくなる」→「空っぽになる」って訳すところが、村上春樹さんぽいですね。
おじいさんが猫に言った「お前は今のお前のままでいいんだからさ」。 これが本当の愛なのかもしれません。目の前の相手を丸ごと肯定すること。この文章がキラリと輝いていました。
温かなスープを飲みながらコオロギの鳴き声をBGMにして秋の夜長にゆっくりと読みたい絵本です。
著書名 : ポテト・スープが大好きな猫
著者 : テリー・ファリッシュ
画家:バリー・ルート
訳者:村上春樹
発行所 : 講談社
定価 :1700円+税
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