【みんなみの里】成長過程で名前が変わるエンドウ豆「グリンピース」

【みんなみの里】グリンピース

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2020/04/11

 きれいな緑色をした「グリンピース」がお店に顔を出してきました。
 サヤから豆を出した状態のものもあります。

 中央アジアから中近東地域が原産といわれ、その後、江戸時代中頃日本に入り、栽培が始まったとされています。
 マメ科エンドウ属の野菜で、英語では「green peas」と表され、そこから「グリーンピース」と呼ばれる場合もあります。
 
 サヤから出した豆だけを食べる「グリンピース」。
 少し前から顔を出している「絹サヤ」もありますが、じつはこのふたつ、同じ植物だということをご存知ですか。
 サヤがやわらかい早期に収穫するのが「絹サヤ(サヤエンドウ)」、これよりも少し成長し、中の豆が未熟なうちに収穫するが「グリンピース(実エンドウ)」なのです。
 つまり、サヤを食べる「絹サヤ」と実だけを食べる「グリンピース」は、成長過程で名前が変わるエンドウだったのです。

 未熟だった豆はその後、完熟した緑色や赤などの豆になり、緑色の青エンドウは煮豆などに、赤(茶)色の赤エンドウは和菓子の餡などにそれぞれ利用されます。
 昔の人々は、エンドウの成長過程で美味しい部分が違うのに気付き、上手に利用してきたのでしょう。

 「グリンピース」を食べる前には下処理をしてください。サヤから取り出しきれいに洗った豆を、塩を入れたたっぷりの熱湯で2分ほど茹で、火を止めてそのまま放置して冷ましましょう。茹で汁を吸収してふっくらと仕上がります。急に冷ましたり、すぐにザルにあげてしまうと、豆の表面にしわができてしまうので注意してください。
 これが美味しさのポイントですので、ぜひお試しください。
 
【みんなみの里】グリンピース

 ちなみに、実もサヤも同時においしく食べようと改良されたのが「スナップエンドウ」で、近年人気の出てきた品種です。


 我が家でも「絹サヤ」と「スナップエンドウ」を栽培していますが、エンドウ属の花には二つの色があるようです。
 
【みんなみの里】グリンピース

 例年我が家で栽培している「スナップエンドウ」は真っ白な花びらをしており、青い空と緑色の茎や葉の中で清楚に輝いて見えます。
 
【みんなみの里】グリンピース

 一方「絹サヤ」ですが、例年は白い花を栽培していましたが、今年初めて、うす紅色に一部濃い紅色をした種類をつかってみました。緑の中で花びらが鮮やかに映えます。
 
【みんなみの里】グリンピース
 
【みんなみの里】グリンピース

 それらの花の真ん中からサヤが生まれ、成長とともに花びらはおとろえ、栄養が実へと流れるようになるのです。
 
 なお、花の色の違いについて諸説あるようですが、サヤを食べる品種には白と紅色の花が、実を食べる品種と改良品種のスナップエンドウには白い花が咲くと言われています。

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