日本三大うちわをご存知ですか。京うちわ、丸亀うちわ、そして房州うちわです。
房州うちわは、館山市から南房総市周辺を中心に受け継がれている伝統的工芸品です。
関東でうちわ作りが始まったのは江戸時代。房州で自生している良質な女竹(篠竹)を那古港から材料として送り、江戸で生産していました。その後、明治時代には現在の館山市那古周辺でうちわ骨の生産が始まり、これが房州うちわの起源とされているようです。
しかし、大正時代におこった関東大震災により東京でのうちわ作りが困難になり、職人たちは那古近くの館山市船形に移住してきました。これがきっかけとなり、当地でのうちわ作りは、竹の切り出しから完成品にいたるまで一貫生産されるようになりました。
昔から、長狭平野でも房州うちわは、日常生活のいたるところに当たり前のように存在していました。
日中の縁側では、おじいちゃんおばあちゃんがうちわを片手に猫をあやし、朝昼夕は、竈でご飯を炊いたり、夕方のお風呂の火おこしと追い炊きなど、どの場面でもうちわがありました。
現在ではなかなか見られないですが、とても懐かしい情景です。
房州うちわの特長は、軽く手を動かしただけでやわらかな心地よい風がおこります。これは、原料である女竹のしなやかさかのおかげでしょう。
これから暑い日々が続きます。この房州うちわの優しい風で涼をとってください。
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