「パンさえあれば、たいていの悲しみは耐えられる」。
これは『ドン・キホーテ』の著者として有名なスペインの作家、セルバンテスの言葉です(夏村波夫編、『生きる勇気がわく言葉』)。
仕事や家事や人間関係に疲れてしまって、へとへとの身体でやるせない気持ちで、なんとなく買って食べたクロワッサンが思いのほかおいしかったとき。
もぐもぐ咀嚼しながら、幾重に重なるバターたっぷりの生地の層を眺めていたら、不思議と「うーん、明日もがんばろうかな」と思えた経験が、私はあります。
おいしいパンに出会えたときって、なんとも言えないうれしさです。いますぐだれかに教えたくなります。
毎日パンを食べているベーカリー担当のスタッフやパンをこよなく愛する私が、そんな気持ちでお届けするおいしいパン情報。週1回のすこしの時間、お楽しみいただけると幸いです。
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「甘じょっぱい『塩チョコ』、今月の新作です。私も好きだし、夕方にはいつも売り切れる人気のパンなんですよ」
そう教えてくれたのはベーカリー担当の新井さん。
売場は、“麦”と大きく書かれた看板の下にある店内ベーカリーです。
塩気のきいたパンの中に、アーモンド入りの板チョコがしっかり入っています。
ソルティなものって、夏に食べたくなるんですよね。見た目もコロンとかわいくて、チョコの甘い香りがして……。我慢できず、いただきます!
パンはモチっとしています。パンの塩気と舌でとろけるチョコの甘味、なるほど、これはやみつきになる味。
アーモンドのカリカリ食感も楽しく、ひとつで満足感たっぷりのパンですね。
「なくなる前に、早めに来てくださいね」と新井さん。
甘じょっぱいパンは、3時のおやつにも朝ごはんにもぴったりです。牛乳と一緒に食べたい。
暑い日の塩分・糖分補給にも、この『塩チョコ』をえらんでみてはいかがですか。
『塩チョコ』1個 消費税込200円
無印良品 イオンモール堺北花田