『わたしとキッチン』。無印良品で働く「わたし」が、お気に入りのキッチン道具を紹介したり、ときにはだれかのキッチンを見に行ったりする全10回の連載です。
毎日立つキッチンにはその人のものの使い方だけでなく、性格や考え、人柄までもが息づきます。そこから見えるのは、食べることや生きること、もしかしたらくらしの細部まで。
いろんな人のキッチンが見たいなあ、と日ごろから思っているわたし(vol.3「うちの食器棚」参照)。
仲良しの無印スタッフと話していたら、なんと実家のお母さんがおばんざい屋さんを営んでいるのだとか。
スタッフのお母さんにお願いして、キッチンを見せてもらえることになりました!
■ごはんカフェ『然(ぜん)』
大阪府狭山市・金剛駅から歩いて15分ほどの道路沿いに店を構えるカフェ。
『然(ぜん)』が、当店のスタッフのお母さんが営むおばんざい屋さんです。
お店に入った瞬間、ぷわんと香るお出汁の良いにおいと、「いらっしゃいませー!」と元気で小柄なお母さんがお出迎え。
あ、無印良品を発見してちょっとうれしい気持ち。壁掛けCDプレーヤーと、壁に付けられる家具です。お母さん、無印良品が大好きなのだとか。
キッチンを見学させていただく前に、『然』ランチでぺこぺこのお腹を満たしました。
この日の日替わりランチは鶏つくねをメインに、おかひじきのお浸し・れんこんの梅肉和え・春巻きの皮のカップに入った春雨サラダなど、素敵な器に盛り付けられた、見た目にも楽しいおばんざいがずらり。
ほっとする薄味で、ひとつひとつの素材を大切にしたおいしさをゆっくりと味わっていたら……。
「デザート準備するから、来て来て!」
かわいらしいお母さんに手招きされ、ついにキッチンに。
素敵な器や調理器具が整然と整えられていて、けれどどこか親しみやすさがあって、清潔で、とっても感じの良いキッチン。つい、うっとり眺めてしまいました。
無印良品の商品は、感じ良いキッチンにもごく自然に馴染みます。カッティングボードは、お料理やデザートを載せるのに大活躍だそう。
今日のデザートは、わらび餅とトマトのゼリー、季節の果物、それに8月の自家製紫蘇ジュース。
「うちのわらび餅はね、お砂糖はあんまり使わないの。たくさん入れたほうが日持ちもするんだけどね、それじゃ甘すぎるから」
40代から調理師免許やフードコーディネーターなどの資格を取り、『然』をはじめて17年というお母さん。
「私ね、料理もそうやけど、家のことをするのが大好きなんよ。こんなに楽しいこと、ないって思う!」
弾んだ声で、キラキラした瞳でそう話してくれました。
キッチンを愛し、お店を始めて、たくさんの人に愛情たっぷりのごはんを届けているお母さんは、多くの常連さんに愛されています。
「仲が良すぎて、まるで自分の家みたいにおかわりするお客さんもいるんよ」と、困った口ぶりながらも愛おしそう。
すてきなキッチン。そこにいることが本当に好きで、器や道具のひとつひとつを大切に想う人のキッチンは、やさしい雰囲気を纏っていました。
ああ、もっといろんなキッチンが見たい。わたしのキッチン旅はまだまだ続きます。
次回は自分の家のキッチンに戻って、おすすめ商品をご紹介。
わたしとキッチンvol.5は、「ステンレスの道具たち」です。お楽しみに。
『壁掛け式CDプレーヤー』消費税込12,900円
『壁に付けられる家具・棚44cm』消費税込1,990円
『カッティングボード・スクエア大』消費税込1,590円
わたしとキッチン アーカイブ
vol.1「コンロそうじ」
vol.2「時短フレンチトースト」
vol.3「うちの食器棚」
無印良品 イオンモール堺北花田 2019.8.28