こんにちは、BOOKS2号です。
今週、読んでおすすめする本は『とんでもない』です。
『とんでもない』
出版社:アリス館 著・絵:鈴木のりたけ
鎧のような重い皮が邪魔なサイ、長い首に困っているキリン。この絵本では動物達が口々に自分の欠点を話します。でもそれって実は他の人からすると羨ましいものだったり、まだ気付いていないだけで実はそこが自分の魅力なんだということもあります。

先日、友人と食事をしたときのこと。
「私、優柔不断だから意見を決められなくて困る。あなたが羨ましい」と言われて驚きました。
私は一度決めたことはなかなか意見を曲げられない頑固な性格なので、いつも色んなアイデアを考えられる友人が羨ましかったのです。そのことを伝えると「そんな風に思ってくれてたんだ。自分にとっての短所って人から見れば羨ましいってこともあるんだね」と友人も驚いていました。
隣の芝生は青いなんて言葉がありますが、自分にないものほど羨ましく思えて、自分の持つ欠点は不満に思う。でもその欠点は人にとって羨ましく思うこともあるのかもしれません。自分のなかには魅力もあればもちろん欠点だってあります。でもそれは必ずしも欠点とは限りません。自分に自信を持てたら、自分を好きになれたらいいな。そう思わせてくれる絵本です。
「私とこの本」で紹介の絵本は、今日のずっといい言葉の黒板の裏側にあります。
ぜひお手にとって読んでみてくださいね。
→過去のアーカイヴはこちらから
MUJI BOOKSはこちらから


無印良品 イオンモール堺北花田