【イオンモール堺北花田】キノシタファーム×ユウの家|ハートフルアグリまつり

キービジュアル画像:キノシタファーム×ユウの家|ハートフルアグリまつり

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2019/01/22

 和泉市の山あいにあるキノシタファーム。『木下さんのフルーツトマト』は、無印良品 イオンモール堺北花田の青果売場で一番人気のミニトマトです。

 ビニールハウスの入り口をくぐると、想像をはるかに超える広さにまずびっくり。そして、ハウスの中には木下さんと、『ユウの家』のみなさんが働いていらっしゃいました。

 「『ユウの家』さんとは、今年の2月に作業請負契約を結びました。ちょっと難しい作業は僕らがやって、種まきや鉢上げなんかの単純作業をお願いしています」

 晴れやかな笑顔でそう教えてくれたのは、キノシタファーム代表の木下さん。

 はじめは、生長した苗を鉢に移植する鉢上げ作業のみをユウの家にお願いしていたそうです。でもユウの家のみなさんの働きぶりを信頼し、今では他の作業もどんどん手伝ってもらっているのだとか。

 「みなさん一生懸命にやってくれます。とくにうれしいのは“掃除”ですね。みなさん色んな所で掃除してらっしゃるんで、掃除は得意。すごく丁寧に掃除をしてくれるので、ハウスはいつも綺麗です」

 ひとり1セットのほうきとちりとりを持って、広いハウス中を綺麗に掃除していくみなさん。
 慣れた様子で、けれど手を抜くことはせず、一か所一か所を真剣に掃除している姿が、とても感じが良くて、美しいと感じました。
 私たちはこんなに誠実に掃除に向き合っているだろうか。みなさんの働く姿を見つめながら、 背筋を少し、伸ばしました。

 4時間の作業を終えたあと、写真展の撮影も兼ねて、みなさんの団らんにお邪魔しました。
 私たちへの自己紹介をしてくれている間も、笑い声がハウス中に響きます。19歳から還暦の方まで、幅広い世代の利用者さん。みんな、こんなにキラキラした顔で働いているんですね。

 農福連携のメリットは木下さんにだけでなく『ユウの家』にも大きくあると、支援者の東谷さんは言います。まず、まず、ワークスが請負う作業の中でも比較的単価の高いお仕事であること。個人の得意を生かせること。社会性が身につくこと。いろいろな経験ができること。
 キノシタファームとユウの家。お互いがお互いに助け合い、補い合っているからこそ、ハウスの中の穏やかな空気がこんなにも心地よいのでしょう。

 

(写真撮影:平野 愛)