3月31日(土)、『兵庫食べる通信』編集長の光岡大介さんによる、『兵庫 五国の食のものがたり』トークイベントが行われました。
『兵庫食べる通信』とは、おいしい食材の宝庫である兵庫県の農家さんや漁師さんを取材し、冊子と食材をセットにしてお届けする“食べもの付き情報誌”です。
兵庫県は、かつての但馬・播磨・丹波・摂津・淡路という五つの国がひとつになってできた県です。国によって気候や地形、歴史的背景が異なり、それぞれの地域で独自の文化が育まれているのだとか。
イベントでは、光岡さんたちが今まで出会った農家さんや漁師さんとのエピソードや、五国で育った食材の試食を楽しむことができました。
姫路市の桃色吐息豚や、丹波の黒豆、由良の天然ワカメなど、五国それぞれでつくられた5種類の食材はどれも大変おいしく、生産者さんのこだわりが感じられました。
「食べることは、生きること」と、光岡さんは話してくれました。
自分たちが食べているものが、どこから来ているのか。誰がつくっているのか。どのようにしてつくられているのか。
そのような“食べものの命のルーツ”を知ることで、食べものへの気持ちが変わり、よりおいしく豊かに食べることができる、と光岡さんは言います。そしてそれは、私たちが「生きること」にダイレクトにつながります。
「命の源を知ることで、いきいきと生きられます。なにか心配なことが起きても、自分のからだを構成している食べもののことを知っていれば、自分の力を信じることができる」と力強く話す光岡さんからは、“生きる力”のようなものが感じられました。
うまい、とうなる食べものの向こう側には、かならず丁寧なつくり手がいます。“おいしいもの”とは農法や糖度だけでなく、つくる人の人柄まで見えるものであってほしい。私たちが目指す「食べること」の在りかたを、光岡さんのお話から考えることができました。
無印良品 イオンモール堺北花田