皆様こんにちは。
いかがお過ごしですか。
私はすっかり秋らしい日々になり、心躍っております。
今年は部屋に買い集めた本をたくさん読む読書の秋を楽しみたいです。
さて、先日10月25日は世界パスタデーでした。
1995年のこの日、イタリアのローマにて第一回世界パスタ会議が開かれたことから制定されました。毎年この日になると、イタリアのパスタ製造業界が販売促進のために色々な企画を開催しているそう。イタリアやパスタを主食の一つとしている国にとってパスタへの愛が詰まった大切な記念日なのです。
イタリアでは古代ローマの時代からプルスという、小麦やキビなどの穀類と水を使って粥状に煮込んだ食べ物を食べていたようです。それを板状に焼いたものを「テスタロイ」といい、ピザやラザニアの原型になったという説があります。
日本でパスタが市場に並ぶようになったのは1960年ごろ。江戸時代にはすでに、うどんのようなものとして存在はあったようですが、普及し始めた当時はマカロニがお店に並んでいたようです。茹でる工程を知らない人が生のまま食べてしまったり、日用品の便利グッズと勘違いしてしまう人もいたのだとか。何も知識のない状態で、茹でる前のマカロニを「食べ物ですよ」と言って出されたら、たしかに困惑してしまいますよね。それからパスタはその基本の食べ方、調理方法を徐々に日本人に広められていきました。
そうして今日、日本でパスタが食べられるようになったのです。
Café&Meal MUJI ホテルメトロポリタン鎌倉でも、パスタを使ったお料理を提供しております。
大きなベーコンを大胆に乗せたナポリタン。
真っ赤なトマトソースをベースに、ピーマン、マッシュルームとパスタを贅沢にバターで炒め、仕上げにコショウとバジル、そしてチーズをさっと振りかければ、見ているだけでも食欲をそそる色合いです。
パスタにはたくさんの調理法がありますが、実はナポリタンは戦後に日本で働くシェフが考案した日本発祥の創作料理なのです。最近は広く知られてきている雑学ですが、戦後にやっと一般化してきたのに、すぐに定番料理として家庭の食卓で食べられるようになっていくのはなかなかすごいことだと思いませんか。
パスタの歴史をほりさげてみましたが、イタリアから江戸へ渡ってきてからは今日まで日本でも定番の食べ物となっていったパスタ。
ぜひパスタに想いを馳せ、その味わいを楽しんでくださいね。
月曜日のおたより うみ