【Café&Meal MUJI 鎌倉】海藻ポークでつながる輪

【Café&MealMUJI 鎌倉】

スタッフのおすすめ

2021/02/06

みなさまこんにちは。
 
 
この寒さもあと少しで終わると思うとあっという間ですね。
 
季節が春の準備をしていると思えば少しばかり心がうきうきします。
 
暖かい陽気が待ち遠しいですが、残り僅かな冬を楽しみつつ元気に過ごしたいものです。
 
 
 
さて先日、スタッフ数名でとある講演会へ訪れました。
 
それはあいにくの雨でとても寒い日でしたが、雨の鬱々とした気分をも吹き飛ばすような明るい方の講演会でした。
 
講師の矢野ふき子さんです。
 
【Café&Meal MUJI 鎌倉】

矢野さんは鎌倉海藻ポークという豚肉を鎌倉独自のブランド豚として開発を開始した第一人者です。
 
そしてこの鎌倉海藻ポークはいくつものつながりの末誕生しました。
 
 
鎌倉海藻ポークは鎌倉で生まれたから鎌倉とついているだけではなく
実際に鎌倉の海岸でとれた海藻を豚に与えています。
 
鎌倉には年間約3100tものの海藻が流れつきます。
 
海藻は、漁業をするのに網に引っかかったり、取る作業が大変で本業に取り掛かれない漁師さんにとってはあまり良い存在ではありませんでした。
 
せっかく新鮮な海藻が鎌倉に大量に流れ着いているにもかかわらず、捨ててしまうのはもったいないと感じていた矢野さんはどうにかこの海藻を別のことに利用したいと考えていました。
 
しかし海藻を販売目的で利用するためには、鎌倉漁業協同組合の許可が必要でした。
 
そこで矢野さんは鎌倉の各福祉施設に協力をお願いし、海藻を網から取り、飼料へ加工する目的で回収許可を依頼しました。
漁業組合から承認が降り、やっとの思いで海藻回収許可を得られました。
 
さらに矢野さんは厚木市の臼井農産さんへこういった経緯を持った海藻飼料のプレゼンをすると、臼井農産さんは快諾し、
そして臼井農産さんで豚の飼料として海藻飼料が運用されるようになりました。
 
【Café&Meal MUJI 鎌倉】

そうして水産・福祉・畜産の3つのつながりができました。
水福畜連携が生まれたのは、実は国内で初めてのことだったのです。
 
海藻がこうしていくつものつながりを経て、鎌倉海藻ポークへと変化していく図を考えた矢野さんはまさに持続可能な社会の開発・SDGsに図らずとも貢献していたのです。
 
 
ですが、残念なことに鎌倉海藻ポークは海藻の収穫の限度があること、厳しいチェックを乗り越えたことで完成するため、出荷量は少ないのです。
市場で見かけたことのある方はおそらくいないでしょう。
 
そんなフードロス削減への可能性をもった鎌倉海藻ポークを気軽に味わうことができるように、当店ではお料理へと変化させ、ご提供しています。
 
【Café&Meal MUJI 鎌倉】
こちらはポークジンジャー。
鎌倉海藻ポークは脂肪の融解温度が32℃ですので、一度舌に乗せると体温でとけてしまいます。
あまり体に脂肪分が残りにくく、脂身が苦手な方にもおすすめです。
特製のジンジャーソースに清見オレンジを添えた一品です。
 
ポークジンジャーはテイクアウトのお弁当もご用意しております。
 
【Café&MealMUJI 鎌倉】
続いて和風キーマカレー。
牛蒡と山椒の二つが和風へと変化させるはたらきをしております。辛さは控えめで辛いものが苦手な方やお子様も安心してお召し上がりいただけます。
トッピングの三つ葉、温玉でまた違った風味になるのも楽しめます。
 
キーマカレーもテイクアウトのお弁当としてもお召し上がりいただけます。
 
【Café&Meal MUJI 鎌倉】
そして豚汁とテイクアウト限定の豚そぼろ弁当です。
豚そぼろ弁当は出汁の味と香りでほっこり、懐かしい味わいがします。ほかほかのご飯との相性は抜群。
豚汁は根菜類をふんだんに使用していて、栄養満点です。一口飲んでみると体にじんわり暖かさが染み渡ります。
 

矢野さんは、コロナ禍において、横のつながりがとても重要だとおっしゃっていました。
 
横のつながりとは、水福畜連携のような、思いもしていなかったところと協力できる所をみつけて交流を深めることです。
 
いくつものつながりがうまれ、その活動に賛同してくれた人々が賑やかな活動にしていくことこそ、矢野さんは楽しいと感じ、活動の原動力になっているのだそうです。
 
厄介に思われていた海藻を人々の手と手をとることによってリレーのように大きな成果を果たしたのです。
 
 
そしてお召し上がりいただいたお客様も、そのつながりの1人だということ。
このような経緯を経て当店のテーブルにならんだとき、
「おいしそう!」と目を輝かせてお料理を召し上がる姿をみてとても嬉しく思います。
そして私が携わっている部分は調理したり運んだりなどわずかな部分ですが、お皿を下げる際にも綺麗にお召し上がりくださっていると、思わず感動してしまいます。

私たちは食べ物が当たり前に手に入る時代に生まれ、この当たり前に慣れてしまったことで、大切な感謝の気持ちを忘れてしまったように思います。

私たちが毎日食事をとることが出来るのは自分ひとりだけの力ではない。
1つのお料理を食べることに、
メニューを考えること、試作を繰り返すこと、材料を集めること、その材料を作る人を募ること、市場で材料を売る人…
もちろんおうちでご飯を作ってくれる家族もです。
たくさんの分岐点があって、たくさんの人が携わっているんですね。

その感謝の示し方は、できるだけフードロスを出さないこと、綺麗に食べる事だと矢野さんの講演会に参加して感じました。
 
ぜひ、当店にご来店の際、お料理が運ばれてくるまでに
できあがるまでの背景にもそっと思いを馳せてみてください。

 
【Café&Meal MUJI 鎌倉】

本日のおたより ウミ
 
 
 
【Café&Meal MUJI 鎌倉】
 
 
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