【天神大名】 てくてくのススメ その25│まち歩き

top

イベント・地域情報/地域情報

2021/08/14

こんにちは 天神大名です。

ひと雨ごとに、ゆっくりと秋が近づいている福岡です。
季節の合間を楽しみながら、今日もてくてく開始です。

天神大名から、南へ歩くこと10分ほどで西鉄薬院駅、ここから更に南へ5分、中央区の白金あたりです。
小さな飲食店や個性豊かなカフェ、福岡発信のステーショナリーショップなど、思わず足をとめてしまうポイントもいっぱいです。
 
iriguchi

あらっ、カラフルなドローイングが、目に飛びこんできました。
このドローイングアート、月ごとにスタッフが描き替えるそうです。
そして、なになに、量り売り商店と看板にありますよ。
こちらは、2020年春オープンのPOCO MUCHO(ポコムーチョ)さんです。
量り売りといえば、無印良品でもお馴染みですが、こちらの量り売りスケール、マインド共に惹かれるファンが急増中とか。
早速、オーナーの柳瀬基喜さんと名刺交換と思いきや、名刺をカシャッと撮影後、返却してくださいました。
えっーっ。
でも後から思えば、こういうところから始まっていたのです。
 
2 naltsu
3okashi
4 sennzai

まずは、店内、体に優しいキーワードでナッツ・チョコレート・ドライフルーツやグラノーラ・自然素材のお菓子・オイルや醤油・スパイス調味料にお茶・コーヒーなどコーナーごとに分けられています。
食品以外では、体に優しい洗剤類も量り売り、こういうのをちょっと試してみたいって時、確かにありますよね。
大体のものは品揃えされていて、まさに街の商店です。
買い方のトリセツPOPを読んで、ふむふむ。
柳瀬さんから事前にアドバイスがあり、自前の容器と紙袋も持参、容器も計量後いざ、出陣です。
 
5mashin
 
6 yanasesannshibori

こちらは特注のナッツバターマシーン、無骨だけどなんだかポップな感じなのは、海外メイドだからでしょう。
この日のバターはピーナッツ・ピスタチオ・アーモンドの3種類、無塩、無糖、保存料なしのもの。
ナッツの粗さは3タイプから(スムース・ミディアム・クランキー)選べます。
ピスタチオバターをミディアムでオーダーし、柳瀬さんが器用に絞り出し、空気を抜いてトントン、常温で1ヶ月持ちますとニヤリ。
パンだけじゃなく、料理やスイーツにも使いたいバターです。
 
7drytonng
8kamibukuro

自然の甘みが魅力のドライフルーツ、同じ番号の商品なら一緒でも大丈夫、いろいろなものをちょっとずつが楽しいです。
柳瀬さんご自身で探すラインナップも更に美味しい出会いがあれば、即チェンジ。
この日、並んでいたドライパインのエピソード、沖縄の青年が自ら熱くプレゼン来店、どれどれと試食して即決だったらしいです。
 
9 naltsu
10naltsudashi

ジャーごしの誘惑にドキドキ、見たことない形のナッツや、殻付きアーモンド、味もナチュラル~ソルト系などバリエーション豊かで迷います。
まずは、紙袋を開いて、レバーを下ろすとジャーッとナッツが落ちてくる仕組み、油断すると思いのほかジャーッで、わぁーっです。
そおーっとですよーと女性スタッフがニコニコ。
 
11 oil
12 coffee

その他では、イタリア製のオイルジャーで絞り出されるオリーブオイルや、百花蜜というハチミツも、コーヒー豆にはPOCO MUCHOさんオリジナルもありました。
昔の製法にこだわった、日本のお醤油なども目にとまり、作り手さんのストーリーを聞きながら時間は流れていきました。
 
13 jyoshi

最後に、レジで計量&ご会計です。
美人スタッフさん(福岡は美人県です)着用のニッコリマスクもPOCO MUCHOさんオリジナルの手刺繍が可愛く、人気だそうです。
マスクも並ぶ、雑貨コーナーには、作家さんのリブート雑貨や竹ハブラシなどクラフト感にあふれていました。
そういえば店名、POCO MUCHOの意味を聞くとスペイン語で(ちょっとだけ・いろいろな)という意味もありながら、ポコっていう響きの良さとムーチョは好きなスナック菓子からもらっちゃいましたとラフさ全開の柳瀬さん、あーあの辛いやつですね。
 
14chear

お店の中に、木材や切り株が素敵にアレンジされていて、たずねると木材は柳瀬さんご出身の福岡・東峰村のものだそうですよ。
若い頃からの、海外での暮らしとIT業界、起業などを経て、ふと感じた違和感。
デジタル世界の良さも悪さも、一旦切り離して経験した旅や山での暮らし、柳瀬さんのアナログに回帰する行動は、より自分の身近な部分に目を向けるきっかけとなっていったようです。
 
15kamibukuro

山を下り、スーパーで見えた風景。
なぜ、こんなに包装が過剰なんだろう。
本当に、こんなにたくさんの量が必要なのかな。
売り方と、必要なの適量を知れば、ゴミが出ることも軽減されるのではないかな。
売る側も買う側にもルールがあって楽しい場所を、そんな思いではじめたPOCO MUCHO。
袋や容器は出来るだけ持参で、お家でいらない紙袋は寄付を募るアイデア。
勿論、忘れても大丈夫、きちんと新品の瓶も販売していますが、寄付された可愛い瓶もありこれも又オシャレでした。
そんな感じなので、この日も紙袋を寄付しているお客様をみかけ、共有っていいな、なんて。
ちなみに、この無印良品の紙袋は偶然入っていたもの、又誰かが使ってくれるのでしょうね。
店頭にある、リサイクル傘も自由に使用可、これも嬉しいですね。
 
16yanasesann
17yanasesan

地域とのつながりのお話の中では、お客様や子供たちと自然を学ぶ森の教室の活動もあるようです。
そして、欠かせないのがこれですよと、カスタムメイドのスケボーで、ゴミを見つけてはポイとやるのも日課とか。
ゴミを見つけると、嬉々としてゴミに気付かせてくれてありがとうと思うそうです。
大名あたりの道なんて、ワクワクしますよーと、シャーッと滑ってお手本を。
ゴミを見つけ、なんでこんなに汚いんだろうと腹を立てるより、楽しくやったほうが面白いじゃないですかと、又もやニヤリ。
わたし、ビーチクリーンでそう思いましたよと伝えると、ありがとうでいいんですよと。
柳瀬さん、海外生活の目線もあり、日本のゴミ収集や意識はまだまだ遅れていると教えてくれました。
専門家並みな知識をわかりやすく、濃厚な講義を聞いた気分、常に先の事を考えているようです。
壮大な夢にみえることを、自分事として考えるところに、未来へのヒントがある。
もっとね、公園とかにコンポストとか作りたいんですよね。
という夢と、現在はオリジナルの植物性ミルクを原材料から作ることにも取組んであるようです。
これも、自分の体質に牛乳が合わないところかららしいのです。
以前いろいろなアレルギー検査をして、唯一反応したのが、(そば)なんですけどね、うち両親ね、蕎麦屋なんですよー。
エッーですよねーと笑う柳瀬さんでした。
なんかねー柳瀬さんって、入道雲からスポンと抜けるような感覚が持ち味なんです。
 
18bonbori

POCO MUCHOさんからの帰路、同行者があそこ生鮮さえあればなんでも出来るよねというので、考えればスパイスや調味料の類、オイルもあるので、なにかしら料理はできるし、お風呂も洗濯にも必要なものはある。
おまけに体に優しいし、来る人もルールを愉しんでいるのはすごいよねーと感心しきり。
同時に思ったのは柳瀬さんの物事に対しての図り方が、時に大胆に、時に寛容にと変幻自在なところ、きちんと想いを話し、伝える力とアイデアがあるのも、海外やデジタルな場所での経験がうまく活かされているのかもしれません。
でも、自分は小商人なんで、と謙虚な姿勢はご両親の商いDNAも少なからずあるのだと想像します。
 
POCO MUCHO BOARDに乗り、変わる景色にどうバランスをはかるか、楽しむマインド。
わたしたちも、まずは程よい計りを知る事からはじめてみたいですね。
 
19hakari



次回のてくてくもお楽しみに。


■POCO MUCHO
〒810-0012
福岡県福岡市中央区白金1-10-30
TEL 092-525-0025
11:00~19:00 月曜休
@pocomuchojp
※感染防止対策を施し営業しております。
尚、営業日等変更される場合がございます。
詳しくはインスタグラムをご確認下さい。


無印良品 天神大名