【天神大名】てくてくのススメ その19│まち歩き

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2021/03/18

こんにちは 天神大名です。

天神大名から歩いて3分。
週末の西鉄福岡駅にひと際、目を惹く列車が止まっています。
2019年3月から運行の観光列車(THE RAIL KITCHIN CHIKUGO)です。
西日本鉄道さんといえば、福岡~九州の人々にはかかせない私鉄のひとつ、通学や通勤で私たちを日々場所へと運んでくれています。
そんないつもの電車が(新たなモノ)をお届けしていると聞けば、とても気になります。
今日はスタッフと二人旅、心強い気持ちで、てくてく開始です。
 
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ええっと、乗車券を出して、月日の目盛りに、昔ながらのハサミでパチン、乗車券というよりキップと呼びたい可愛さです。
3両編成の車体外装・赤のチェックはキッチンクロスのイメージから、ロゴには沿線上の食やモノ・伝統文化などをモチーフにしてのデザインです。
目をこらすと図形の中に、いちごやぶどう、とっくりはお酒ですね。
 
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出発前のホームにウェルカムボード、スタッフの方がにこやかにお出迎えです。
こちらの制服にも久留米絣のディテ-ルが入っているそうです。
某テレビでは列車マニアの方から栄えあるNO.1に選ばれた列車だそうで、早速カメラで車体を撮る方もちらほら。
出発前、内覧希望のお声もあるようでしたが、残念ですがご予約乗車のお客様のみ。
スタッフが丁寧な応対をされ、次回乗ってみようとなっている感じです。
 
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勿論、当日ご乗車の方にはボード前で記念写真のサービスもあり、スタッフさんは出発前から本当に大忙しです。
女子旅のお二人さん、ワクワクが伝わってきます。
(※こちらのサービスはランチ以降の時間帯のみです)
 
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列車とは思えない、プチホテルのような入口です。
ここからアテンドしてくださったのは西日本鉄道の小宮さんです。
ザ・レールキッチンのイメージ通り、明るく清潔感の漂う女性です。
車内のデザインはクリエイターの方々と地域の特徴的なパズルがたくさんありました。
TINパネルと呼ばれる陶器のような壁は柳川の流れなど、自然のレリーフ。
モダンでシックな内壁は城島瓦、久留米藍や草木染もアートな作品になっています。
そして、落ち着いたファニチャーは大川産の家具だそうです。
RESTROOM設置も西鉄さん初の試み、これは本当に旅使用の列車です。
 
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八女竹使用・竹編みの天井面も伝統技法の一つですが、車両使用の為には更に不燃加工までされています。
その下で、念入りにチェックを怠らない運転手さん。
あらゆる面においても(安心安全)これが、私たちの1番に思う事と小宮さんは言われます。
構想から車両製作まで6年という、長い道のりがあったわけですね。
 
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さて、そろそろ出発のセレモニーが始まります。
スタッフの方が、特注トライアングルを心地よく響かせ出発の号令。
乗客のみなさんも静かに見守ります。
 
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ゆっくりと動き出す列車、ホームでは駅員の方々が元気にお見送りしてくれます。
いってきまーすとこちらも手を振り返すと、更に大きく旗を振り返してくれました。
駅員さんの後ろにみえるのがいつもの西鉄電車、こちらもレトロで可愛いです。
 
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レールキッチンは3両編成の1・3両がダイニング、センター車両がキッチンとなっており、お料理もいただけるのが魅力です。
筑後にまつわる食材やモノはここから生まれ変わるんですね。
こちらには、列車内・世界初の大きなピザ窯もありますよ。
 
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キッチンスタッフの方達、横長な動線を美しい動きで準備されています。
小麦も地元産、ピザの生地もここでつくられるそうです。
香ばしい香りが焼き上がりの知らせ、手際よくデコレーションされていきます。
 
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制帽を横目に、そろそろダイニングに移動してみます。
 
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こちらがダイニング、窓からの光が差し始め、ゆったりとした時間がながれます。
ガタンゴトンの響きも心地いいリズムになってきました。
久留米絣のアルバムを開くと、スタッフ手作りのレールキッチン情報と地域のご案内、これは、リアルな旅のガイドになります。
今回のテーマ(地域を味わうカフェ・太宰府の旅)のお料理がきましたよ。
いよいよ旬を楽しむ時間です。
 
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旬野菜のスープ/スイーツピザ/お好みのドリンク
列車旅といえば、駅弁もいいけど、こんな温かな料理をお行儀よく頂くのもいいなーと。
春の旬メニューに切り替わったばかり、全て沿線上のスペシャルメニューです。
彩りも華やかですね。
この日のお茶はマロウブルーティー、スタッフの方が一生懸命にタイミングを見計らっています。
その理由は、ブルーから淡いパープルへ、お茶色の変化を愉しんで頂く為。
メニューに(うすべにあおい)と記載があり、んー春ですね。
器も小石原焼きなど地域のモノづくりのアプローチ、目でも愉しませてくれますよ。
 
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レールキッチンさん企画、過去には沿線の生産者さんの食材・モノづくりを集め、列車でのマルシェを開催したこともあるそうです。
列車のマルシェなんて聞くだけで、楽しくなりますよね。
無印良品の(つながる市列車)なんてと、妄想タイム。
今回も、(恋する列車)という太宰府・竈門神社さんとのタイアップが始まったばかり、限定販売の御朱印帳や想いをサクラシールに込めて、縁結びの神様へと奉納して頂けるそうです。
縁は恋ばかりではありません、お仕事や人の縁もありますからね。
今日、この列車に乗ったのも、ひとつの縁。
レールキッチンのスタッフの方と無印良品スタッフ、記念のフレームインです。
廊下にあった制帽って、これに使うんですね、いい笑顔です。
 
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この日のお客様は、おじいちゃんを囲むご家族の方や、春めく空気の女の子たちなど様々な小さな旅の風景がありました。
やがて、列車はゆっくりと太宰府駅へ。
なんだか、まだまだ、乗っていたいな。
そんな気分の方には、ランチ・ディナーコース(柳川・大牟田)もあるようです。
勿論、距離の分だけお料理とくつろぎ時間は、更に魅力的です。
今回は、車窓からの景色がお届けできませんでしたが、これからの季節、沿線上のあふれんばかりの春景色も素敵なはずです。
 
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今は、まだ足踏みを繰り返しているような日々ですが、未来にむけて、レールキッチンをたくさんの方に知って頂きたいという小宮さん。
地域の人々の想いを乗せ、やさしさを動力に、走り続ける。
ちょっと特別で、誰かの家に招かれたような心地よさとおもてなし。

取材後、ホスピタリティという言葉を調べると、接客や接遇だけにあてはめる言葉ではない事を知りました。
すごく簡単にいうと、人と人をはじめ、対するモノ、社会、自然との関わりの中でお互いが(にっこり)できるような事だとか。
決して一方通行でない、向き合う(にっこり)のベクトル。

小さな旅の大きな気づき。
レールキッチンNO.1の理由がわかる気がしました。

春うらら、そんな小さな旅からはじめてみるのもいいですね。

 
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次回のてくてくも お楽しみに。

 


■『THE RAIL KITCHEN CHIKUGO』ホームページ
 https://www.railkitchen.jp/
 
■『恋する列車』
 https://www.railkitchen.jp/all/news/8939/
 
■『THE RAIL KITCHEN CHIKUGO』公式Instagram
  https://www.instagram.com/railkitchen

※感染予防対策を実施しております。

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