【天神大名】てくてくのススメ その14 │ まち歩き

top

イベント・地域情報/地域情報

2020/10/18

こんにちは 天神大名です。

花市場、見てみたいですか。
そんな言葉をかけてくださったのは、今夏イベント出店予定だったon the leaf(オンザリーフ)さん。
中央区警固にあるプランツショップ、その人の暮らしに合った、ヒトと植物をつなぐ人です。
今回はそんな花屋さんに欠かせない聖地・花市場の事を教えていただきます。
seri

ここがテレビなどでみかける年始の初せりなどがあるところです。
すでにこの時間だと、せりは終っています。
こちらは売買参加権をもつ大手の花材店のみが入れますが、この権利を取得する条件はかなり厳しいそうです。
 
hana4
トップ画像、仲卸と呼ばれる店舗が、軒並みに続きます。
花市場には、鉢物の日、花の日と分けられているようで、今日は花の日。
色鮮やかな花の種類、バラだけのお店や、献花用のお花だけのお店など、仲卸の店舗にも個性があります。
少しずつの束に、1本単位の値段がついていますが、購入は束の計算になるようです。
せりの単位は箱など大きな買い方ですが、こちらの仲卸ではせりからおりてきたものを少量に買える場所です。(残念ながら一般の方は入れません)
この仲卸のあるおかげで小さな花屋さんは、適量な仕入れが出来るので助かるんですよとオンザリーフさん。
green4

いい香りでしょとオンザリーフさんが教えてくれたのは静かな色目のハーブの花、ユーカリのグリーン、
しなやかな枝物が綺麗です。
10月といえばハロウィンのかぼちゃですよね。
daishajyosei

各仲卸の方が、せりから小分けをした花材をかご車に乗せ、行き来しています。
その後ろには、お目当ての花材を求め行列移動、店舗に着く前からたくさんの手が伸びて、ちょっとしたセール風景です。
 
daishadannsei

オンザリーフさん、別な台車に気になるの見つけました。
 
3ninn

切り出されえたばかりの地生物は、生産者自ら台車に載せてこられ、市場には無いめずらしいものが人気です。
自然って貴重です。
 
そういえばこちら、いらっしゃいませという言葉がほとんど聞こえません。
おはようございまーすが合言葉、花屋さんやお花の先生など、売り手も買い手も顔見知り、立ち止まっては世間話。
ふむふむ、この日は山にウリ坊が出たそうです。
市場の中では、こういった形でコミュニティができています。
 
kobasankakae
 
kusuda

みなさん、結構な距離をトップスピードで買い付けしていかれます。
セレクト力が花屋さんの個性とセンスの見せ所です。

オンザリーフさんもグリーンの束を抱え、青いケースへ投入、再び足早に仕入れへ。
(ここはね、取り置き棚よ、抱えて歩くと大変ったいねー)と教えて下さったのは中央区の和花店の楠田商店さん。
偶然にもオンザリーフさん、楠田さんの洋服が花柄リンクです。
ribon

花以外にも資材の別棟には多くのリボンや包装紙が並び、雑貨好きな人には夢のようです。
ボトルの液体は、茎から吸い上げると花を染色できるらしく、ドライフラワーの色の秘密はこれ。
市場に7色の生花バラもあり驚いていると、自然界の青を作ることは難しいんですとオンザリーフさんのつぶやく深いワード。
確かに今、青いバラといわれるものは薄紫ですね。
 
私たちから見ると、さすが花市場と思う量ですが、10年前と比較すると出回る量も大幅に少ないそうです。
理由は、各界困窮の生産側の後継者の事、異常気象やニューノーマルと呼ばれる環境の変化。
全てがつながる事で、良くも悪くも点と線。
そんな中でも、道で摘んできた花1輪でも部屋に飾ると空気は変わるんですよとオンザリーフさんは笑います。
小さな生命を身近に感じてもらう、花屋さんの奥深い使命ですね。
 
kara
 
kobalast
さて、すっかり陽も上り、かご車も空になり始めました。
 
花屋のみなさん、各仲卸で精算を終えていきます。
よいしょと車に積み、はい、おしまいではなく、ここから街のお花屋さんの1日の始まり。

今回お世話になったお花屋さんたちの素敵お店にも、いつかてくてくしたいと思っています。
 
では次回のてくてくも お楽しみに。

 
up
 
on the leaf
今回ご協力いただいたon the leafさん
HAKATA ART BZAARに出店されます。
(イベント期間中はオンザリーフさん警固のショップはお休みです)

期間 10月21日(水)~10月27日(火)
会場 博多阪急1階メディアステージ
詳しくはこちらからどうぞ
■オンザリーフHP https://ontheleaf.com/
  



無印良品 天神大名