【京都山科】キムチの話|食べものの話をしよう

【京都山科】キムチの話|食べものの話をしよう

食のお便り/入荷情報

2021/07/15

 私たちが生きるこの世界には、さまざまな食文化があります。先人たちによって今日まで絶えることなく継がれてきたおいしさの中には、食という営みそれ自体のおもしろさや、もしかしたらより良く生きるためのヒントが隠されているのかもしれません。ふだん当たり前だと思って口にしている食材や素材をもういちど見つめてみると、あたらしい発見や学びが必ずあります。
 地下1階の食品売場を歩きながら、私たちと一緒に、食べることについて考えてみませんか。

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 キムチと聞いて私が思い出すのは、友人がシェアハウスをしていた韓国の男の子の話。定期的に彼の実家から抱えきれない量のキムチが届くから、彼らの家には「キムチ部屋」なるスペースがあったのだそう。キムチの本場、韓国では、どの家庭でもキムチをつくるのは当たり前。そのつくり方は千差万別で地域によっても変わるそうです。お母さんが仕込むキムチの味は家庭によって違うから、韓国人にとってキムチはおふくろの味なのかもしれません。
 この話を聞いたとき、キムチって安く手に入るご飯のお供、お酒のアテくらいな存在だったけど、私はキムチのことを知っているようで何も知らないんだなあと思ったんです。
 
【京都山科】キムチの話|食べものの話をしよう

 調べてみると、キムチには1300年の歴史があるそうで、もともとは寒さの厳しい冬にも野菜が摂れるように、塩漬けという貯蔵方法が自然と発生していったのだと言われています。
 のちに白菜などの野菜に、塩、唐辛子、魚介等の塩辛、にんにくなどを混ぜ、乳酸菌で発酵させた現在のキムチになったのだとか。そう、キムチって発酵食品なんですよね。キムチは免疫力を上げたり、腸の環境改善を助ける効果があるとされ、世界5大健康食品とも言われているんですよ。
 
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 漬物よりもキムチの消費の方が多くなったと言われるように、地下1階の食料品売り場にもたくさんのキムチが並んでいます。今回は様々な種類を食べ比べてキムチについて考えてみました。

■『京都ほし山 白菜キムチ』
 
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 京都で創業50年のキムチ専門店、「ほし山」。韓国の伝統的な手法と京都の出汁文化を融合したキムチは、着色料、保存料無添加でつくられています。
 
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 封を開けただけでにんにくやあみえびの香りが漂います。口に入れたときに感じる親しみは昆布の旨味でしょうか。ぴりっとくるけど、出汁の味が効いていて、ごはんとの相性は抜群です。

京都ほし山『京都ほし山 白菜キムチ』120g 消費税込 357円


■『熟成中辛キムチ』
 
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 「株式会社キムフーズ」は本格韓国食材の専門店です。ここでつくられるキムチも、韓国の伝統を感じながらも日本人の味覚にあったキムチをつくりたい、と鰹節や昆布等の出汁を効かせているのが特長です。
 辛みは控えめで、酸味が引き立っています。これは、発酵キムチに含まれている乳酸菌の発酵が進み、濃厚なうまみとともに、酸味も生むからなんだそう。キムチ好きのスタッフは「これこれ、この酸味に発酵を感じられるので、私は熟成したキムチが好きなんです」とうれしそうです。
 
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 「私はあえて買ったキムチをしばらく冷蔵庫で寝かせ、酸味が出てきた頃合いに食べています」

 キムチの中の乳酸菌が生きているからこそ、好みの味に熟成させて食べるのもひとつの楽しみ方ですね。
 すっきりした味わいのこのキムチは、きゅうりと合わせたり、こってりした料理の箸休めに良いかも。

キムフーズ『熟成中辛キムチ』230g 消費税込 429円


■『山形直送の濃厚キムチ』
 
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 キムチ鍋にはこれです、と教えてもらったのは、山形県「尾花沢食品」でつくられる『山形直送の濃厚キムチ』。
 日本のキムチによく入っている果物や出汁類を使用せず、魚醤をはじめ、にんにく、ねぎ、生姜、などパンチの効いた辛みとごまの香りがクセになります。辛み、酸味、甘みのバランスが良いキムチですね。

尾花沢食品『山形直送の濃厚キムチ』250g 消費税込 467円
 
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 また、一度食べたらもう止まらない『はりはりキムチ』もおすすめですよ。鳥取県産減農薬栽培の大根を使った千切り大根に、北海道産の昆布、糸するめ、にらがたっぷり入ったキムチは、ぱりぱりとねばねばが合わさった新感覚なキムチです。ごはんにのせてかきこめば、お茶碗1杯ぺろっと食べてしまいました。

宮本食品『はりはりキムチ』140g 消費税込 408円
 
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 キムチを食べると、ごはんが進んで、からだがぽかぽかしてきます。それに「がんばれ!」って言われている気がして気持ちが元気になるんです。
 韓国では、冬越し用のキムチを大量に仕込むキムジャンという年中行事が古くから大切にされてきました。その伝統と味は母から娘へ、また姑から嫁へと受け継がれていくのだそう。キムチを食べて元気が出るのは、白菜にすりこまれた様々な素材の味に、つくる人の顔が浮かぶからなのかもしれません。母から子へ送られてくる大量のキムチは、「元気でやってますか?こっちは元気です」っていうお母さんからの便りなんだな。

 地下1階には今回紹介しきれなかったキムチもたくさんご用意がありますので、気になったものはぜひ試してみてくださいね。



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