「感じ良いくらし」を提案する無印良品は、くらしの役に立つ商品のみならず、社会でいま起きている様々な課題に目を向けています。
世界の急激な人口増による、今後の食糧確保と環境問題などの課題を考えるきっかけになればという思いから、「昆虫食」に注目しました。昆虫食研究の第一人者であり、約30年前からコオロギの発生生物学という研究を行っている、徳島大学と協業しコオロギを食材とするための取り組みを始めました。
近年、注目されている「昆虫食」。“昆虫食YouTuber(昆Tuber)”と名乗り、昆虫食の魅力を伝え、普及するための活動を行う方もいるほどなんです。でも、正直ゲテモノというイメージがあって、昆虫食がなんなのかよくわからない、という方もいるのではないでしょうか。
実は、昆虫はとっても栄養豊富。生育する際の温室効果ガス排出量、水やエサの量などが圧倒的に少なく、環境負荷も軽減されると言われていて、家畜の代替えとしても推奨されているんですよ。
そして、昆虫食の中でも飼育しやすく効率的に生産できるコオロギを使用し、つくったのが『コオロギせんべい』です。
無印良品ネットストア限定での販売でしたが、このたび、一部店舗限定で店頭での販売が始まりました。
『コオロギせんべい』に使っているのは、沖縄や奄美大島に生息する、食用に適した「フタホシコオロギ」という熱帯性コオロギです。全て衛生的に安全な環境で飼育したコオロギのパウダーを使っています。
一足早くスタッフみんなで試食してみました。
「この細かい黒い点がコオロギかなあ?」「コオロギってどんな味がするんだろう」と不安そうな声が上がるなか、ひと思いにぱくり!
「ん!おいしい!」
「エビせんみたいで香ばしい」
「お酒にも合いそう」
「昆虫食に対してのハードルがぐっと下がりました」
と驚きの声が。
香ばしくて、エビなどの魚介の旨みがあります。噛むうちに、味の奥の奥に食べたことのない味を見つけました。これがコオロギの味なのかもしれません。
アレンジした食べ方も試してみました。
イメージは関西のお祭りの定番、たこせん。ソースやマヨネーズ、天かす、青のりなどをのせました。見た目は小さなお好み焼きのよう。軽い食感で、コオロギせんべいの味とソースは相性ぴったり。
一味マヨネーズにディップすれば、お父さんのビールのお供!
コオロギっておいしいんだ、とわかるとみんなぱくぱく手が止まりません。
昆虫は、昔から人間が食べてきた伝統食であると言われています。いまだに物好き、という目で見られる昆虫食ですが、昆虫を食べる食文化は自然のなかで生き抜くための先人たちの知恵だったんですね。
昆虫はおいしい、と気づいたとき、目に見えているものがすべてではない、と思いました。むしろ、まだ見えていない部分にこそ私たちが生きていくうえで大切なものがあるのかもしれません。
皆さんもぜひ、『コオロギせんべい』を食べてみてください。おいしくって、地球にやさしいって食べるだけでちょっぴり素敵な気持ちになりますよ。
『コオロギせんべい』55g 消費税込 190円
(1階菓子売場、地下1階食品売場で販売しています)
コオロギが地球を救う?特集ページ
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