地下1階の青果売場を歩いていると、気になるマークを発見しました。
「はなおかさん、このマークは?」
「青果売場では、ぼくたちが京都や京都近郊農家さんの畑に足を運び選んだ旬の野菜も販売しています。この“産地直送”マークを目印に探してみてください」
産地直送とは、生産者から直接消費者のもとへ製品が届けられること。私たち京都山科は、地元で育てられた野菜のおいしさやつくっているひとを近くに感じてほしい、と農家さんとつながり、そして、皆さんへとつなぐ架け橋になれたらと思っています。
今日は青果売場で販売している産地直送野菜から3つの農家さんをご紹介します。
■食まちアグリケーション
(撮影:平野愛)
野菜ソムリエとして地下1階のキッチンカウンターでレシピを提供している渡辺さんは、滋賀県守山で野菜をつくる農家さんでもあります。
(撮影:平野愛)
農薬をできるかぎり使わない土地で育てられた緑や橙、白の野菜たち。そんな野菜をつくる渡辺さんには、つくる人と食べるひとをつなげたい、という思いがあると以前お話をお伺いしたことがあります。
この時期おすすめなのは、スティックブロッコリー。茹でて、温野菜サラダにしたり、炒めものにしたりと、調理はシンプルで十分おいしさを感じることが出来るんです。
■うつみ農園
山科で年間60品目の野菜をつくる、うつみ農園は1947年創業。自分たちが食べる野菜は自分たちでまかなう、昔ながらの百姓のように年間100種類の栽培を親子で目指す農家さんです。
目に見えるものも、目に見えないものも、野菜が語りかける言葉を聞き逃さないように、野菜とのコミュニケーションを大切にしているのだそう。
うつみ農園から届くなすは朝採れ。収穫から店頭に並ぶまでの時間が短いので、新鮮さがその色つやから伝わってきます。なんと、農園には新鮮な朝採れ野菜が買える自販機があり、地元の方たちがよく利用しているのだとか。
■うえだ農園
京都府久御山町で農家を営む上田さんは、サラリーマンを経て就農。土づくりに注力した農法で、きゅうりやなす、小松菜などをハウス栽培しています。
太くて緑の濃いきゅうりは、出荷する日の明け方に収穫されます。収穫したてのきゅうりは手で曲がりをまっすぐに直せるのだそう。また、収穫の仕方で、次にできるきゅうりの曲がり具合にも影響するのだとか。毎日、野菜と向き合うからこそわかる、繊細な仕事ですね。
農家さんがつくる野菜には、いつも食べるひとの笑顔を思う気持ちがこもっています。お店で野菜を買うとき、食べるとき、私たちはそれを忘れてしまいがちです。食べるひとがつくり手に思いを馳せ、顔が見えることで、やっとつながりを感じることができるのでないでしょうか。ごはんを食べるとき、誰かの顔が浮かぶってなんだかしあわせなことですよね。おいしいって思うことなのかもしれません。
皆さんもぜひ、青果売場にお立ち寄りの際は今日ご紹介した農家さんの野菜を探してみてくださいね。おたよりでは、今後も地元の農家さんや旬の野菜をお伝えしていきます。どうぞご期待ください。
滋賀県産 食まちアグリケーション『スティックブロッコリー』1袋 消費税込 178円
京都府山科区産 うつみ農園 『なす(あのみのり)』1袋 消費税込 128円
京都府産 うえだ農園『きゅうり2本入』1袋 消費税込 198円
(値段は変動することがあります)
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