地下1階の青果売場に、筍が入荷しています。
ずんぐりした小熊のような茶色い姿を見ると、今年も春が来たなあと感じますね。
売場にあるのは、京都府産の筍。筍の産地で有名な、長岡京と物集女(もずめ)で採れた2種類が並んでいます。
ふたつの産地は“乙訓(おとくに)”地方に含まれ、毎年4月になると市内のいたるところで筍の直売が見られます。なんとここでは300年以上ものあいだ絶えることなく農家さんたちの手によって筍が生産され、今日まで上質な筍が受け継がれているのだそうです。
農家は春のために1年間“敷わら”、“土入れ”の作業をし、手間ひまかけて育てるのだそうです。春の恵みは勝手に生えてくるわけじゃなくて、そこには豊かな土壌と農家さんの誠実な努力があるんですね。
乙訓地方のふかふかした土壌で育った筍は、白くてやわらかく、えぐみがないのが特長です。
日本で一番おいしいと思います、と自信を持って教えてくれたのは青果売場担当のヤマダさんです。
「私は、ゆがいて穂先をわさび醤油で食べるのが好きです。あとは刻んでお吸い物とか、木の芽和えもいいなあ。筍は油との相性が良いから、炒めて食べるのも好きですね」
目を輝かせながら筍料理を指折り数えるヤマダさん。
筍って、春の一瞬だけの味わいということも相まって、なんだか特別ですよね。
筍は「お湯を沸かしてから掘りに行け」と言われるくらい、鮮度が命です。採れたばかりの絶品の筍が食べられるのは、京都に住む特権ですね。
ていねいにアク抜きをして長く煮るのは手間がかかりますが、その苦労も吹き飛ぶくらいおいしい筍が味わえるなら、よし今年もがんばるか、と張り切っちゃいます。
キッチンカウンターの筍レシピはこちら
今年の春も筍をおいしく食べられることがとてもしあわせ。皆さんはどんな筍料理を楽しみますか?
旬はあっという間に過ぎてしまいます。桜が咲いているうちに、京都産の筍を味わってくださいね。
物集女産『たけのこ』1個 消費税込398円
長岡京産『たけのこ』1個 消費税込398円
※取材時の価格です
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