【京都山科】“おいしくなれ”の気持ちが詰まったシュトーレン。|12月のBOULANGE OKUDA

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2019/12/14

 この時期にベーカリーなどでよく見かける「シュトーレン」を皆さんはご存知ですか。ドイツの伝統的なお菓子です。今日はそのシュトーレンを地下1階の『BOULANGE OKUDA(ブーランジェ オクダ)』からご紹介します。

 毎日、ブーランジェ オクダからは香ばしくてほんのり甘いいい香りが漂っています。

 「シュトーレンって一般的にはナッツやドライフルーツを練り込んだ、スパイスの効いた発酵菓子なんですけど、当店では食べやすいようにスパイスを少し控えめにしています」
 素敵な笑顔で話してくれたのは、ブーランジェ オクダ 店長のオクダさんです。

 もともとはスパイスの効いたお菓子だったんですね。
 「スパイスには殺菌効果があるんです。ドイツなどではアドベントに少しずつ食べる風習があって、その為に日持ちさせる必要があるんですよ。最後に溶かしバターと粉砂糖でコーティングするのも、空気に触れないようにして長期保存するためなんです」
 保存料などを使わなくても、長持ちさせるための工夫があるんですね。

 オクダさんのシュトーレンにはどんなものが練り込まれているんですか?
 「グランマニエというオレンジのお酒に1ヶ月漬け込んだ2種類のレーズンをいれています。食感に違いがでるように、熟したものと若いものをいれてるんですよ」
 1ヶ月も前から準備が必要なんですね。
 「あとは砕いたアーモンドとさわやかさをだすためにオレンジピールとレモンピールですね」
 スライスしただけでも、うっとりする香りです。

 「前日に生地をつくっておいて、ドライフルーツなどを練り込んで焼き上げます。冷めるまで待ってコーティングをしたら、一晩寝かせて、袋詰めです。完成までに3日はかかります」
 とっても手間のかかるお菓子なんですね。
 「こういうお菓子は寝かせて味がなじんでからのほうがおいしいんですよ」
 ほろほろとほどける生地はまるで手のひらで溶けていく雪のようです。しっかり漬かったレーズンの香りと甘味、ほんのり鼻に抜けるスパイスがたまらないです。
 「シュトーレンは僕がお店をだしたときからずっとつくっているんです。年に1回しかつくらないものだから、毎年進化させていきたいんです。定番と言われる商品もずっと同じじゃだめなんですよね。研究をやめないからこそ、愛される定番商品であり続けると思うんです」
 年に1度しかつくらないからこそ込める気持ちも一層膨らみますよね。

 「やっぱりお客さまには、毎年おいしいと思ってもらいたいですから」

 パンってついその見た目の華やかさにばかり惹かれてしまいますよね。でもそのパンは職人たちが毎日朝早くから、食べた人が笑顔になりますように、と気持ちを練り込んで焼いています。シュトーレンをかじったときに思わず笑顔になるのは、素材や味以上にその気持ちのスパイスが効いているからなのかもしれないな、とオクダさんたちの笑顔を見て思いました。

 皆さんも、“おいしくなれ”の気持ちが詰まったシュトーレンを今年のクリスマスにいかがですか。

 

『シュトーレンS』 消費税込1,188円(なくなり次第終了)

 

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