無印良品 京都山科 MUJI BOOKS 店内で毎日 お伝えしている「今日のずっといい言葉」から、特に印象的だった言葉をお届けします。
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”無理をしている人も少なくないため、安易に「頑張れ!」と言えない世の中です。とは言え、頑張ることが楽しいって価値観、消滅させなくていいと思う。”
『ひとまず上出来』
著者:ジェーン・スー
出版社:文藝春秋(2021,p.159)
消費税込み:1,595円
この冬は雪の日が多いですね。先日はこの辺りも立派な銀世界でした。そんな中、お店には少しずつ春物の洋服が並び始めています。春は別れと出会いの季節。新しい生活が始まる人、家族や大切な人の新生活を応援する立場の人も少なくないかと思います。
日本人は誰かを応援する時に「頑張れ!」という言葉で励ますことが多いですが、おおいにがんばっていている人に、しかも手助けができない相手へ、その「頑張れ!」の言葉をかけるのをためらうこともあります。これ以上に頑張れだなんて。
そんな経験が実際にあります。私がまだ学生だった頃、友人が一足先に社会人として歩み出した時でした。毎日をのんきに過ごしていた私が、自分で決めた道で、知らない場所で揉まれもがいている友人にかける言葉が見つからなくて。お互いすっかり大人になってから、あの頃の気持ちをずいぶん遅れて伝えると、いろんなことを乗り越えた彼女は豪快に笑って、あの頃が懐かしそうに、ありがとうと言いました。
頑張っていることをひけらかすのは違うけど、頑張り続けていると、ふと苦しくなる時があります。なので「頑張れ!」以外の言葉ででも、“あなたが頑張っていること、ちゃんと知ってるよ”と伝えることは大切なのだと思います。
最近の世の中の風潮で、がむしゃらにならないことが良いという雰囲気も漂ってはいますが、やっぱり頑張っている人達がちゃんと報われる世の中であって欲しい。毎日のニュースを聞いていて、不安になるばかりの昨今なので、余計にそう思ってしまうのかもしれません。だからこそ、頑張っていることが認められるって、大きな心の支えになる。そんなことを考えていると、声をかけたくなる人の顔がいくつも浮かんできました。今夜、電話かけてみようかな。
京都山科 MUJI BOOKS 担当 福岡
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#頑張るって楽しい
#時には力を抜いて
#たまには悲観してもいいか
#ポジティブだけが良いわけない
#これでもいいのだ
#ひとまず上出来
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