【京都山科】今日のずっといい言葉|MUJI BOOKS

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2021/12/30

 無印良品 京都山科 MUJI BOOKS 店内で毎日 お伝えしている「今日のずっといい言葉」から、特に印象的だった言葉をお届けします。

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『いのちは のちの いのちへ』

著者:稲葉俊郎
出版社:アノニマ・スタジオ
消費税込み:1,760円

 冬至も過ぎてぐっと寒さも増し、今年も残りわずかとなりました。そして迎える新しい年は、どうか今より良くなりますようにと願うばかりです。

 コロナ禍でがらりと変わってしまった生活に、ずいぶんと慣れてきた一方で、振り返るといろんなことがするりと抜け落ちていることに気づいて切なくなることもしばしば。しかし“いのち”について考える機会も増えました。

 今日という日を過ごし、明日を迎えられることは決して当たり前ではないこと。そして人はいろんな人に支えられてこそ生きていけること。また自分も誰かを支えていること。そのことを感じ感謝しながら日々過ごしていきたいと思うのです。

 著者の稲葉俊郎さんは心臓の専門医で、西洋医学だけでなく伝統医療や民間医療にも精通し、音楽やアートなど、医療と異分野との取り組みを積極的に行っておられます。これから必要な「医療」とは、誰もが主体的に関われる「場」であり、「開かれた対話」だと考えておられるためか、ことばは優しくて、からだ中に染みわたっていきます。

 真っ青でこだわった装丁が目に留まり手に取った本書。前作の『いのちを呼びさますもの』は赤で、ビートルズの赤盤と青盤を意識されているそう。アートや音楽にも造詣が深い著者ならではです。奇しくも、著者と私、同じ熊本出身の同い年で、それだけで勝手に親近感を覚え、誇らしい気持ちにもなりました。

 今回ご紹介した言葉を目にした時、今ではすっかり大きくなった我が子が赤ちゃんで、お世話が大変だった頃を思い出しました。今思えば、目の前の小さな“いのち”を守ることに一生懸命だったのかもしれません。それゆえ自分のことを後回しにして、子どもの成長を喜びつつも、心とからだのバランスをなかなか保てなかった時期でもありました。

 本書には心とからだは密接に関わっていて、自分の内側からの声を聞く感受性を育てる大切さが書かれています。またSDGsと医療についても触れられていて、来年1月後半から京都山科で開催予定のSDGsにまつわる本のフェアでも本書が並びますので、ぜひ手にとってみて下さい。


京都山科 MUJI BOOKS 担当 福岡


#豊かさとはなにか
#音楽やアートは不要不急ではない
#人間も自然の一部
#対話は大事
#I'm OK,You're OK

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・「今日のずっといい言葉」は、MUJI BOOKS で販売している書籍から、MUJI BOOKS スタッフがピックアップしています
 ・ご紹介の書籍は無印良品 京都山科 MUJI BOOKS 1Fでお取り扱いしています

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