野菜を塩漬けにして、旬のおいしさを保存する漬物は私たち日本人にとって、いつの時代も食卓に欠かせない食べものですよね。とくに乳酸発酵させてつくるぬか漬けは、日本人の腸に合うと言われているそうで、ヨーグルトやチーズが苦手という方でも食事に取り入れられる発酵食品なんですよ。
先日、無印良品 京都山科ではそんなぬか漬けをもっと身近に感じてほしくて、無印良品の『発酵ぬかどこ』を使って、農家さんから教わるぬかどこワークショップを開催しました。無印良品の『発酵ぬかどこ』はあらかじめ発酵させているので、開けてそのまま漬けられ、毎日のかき混ぜが不要なのが特長ですが、ひと手間加えてあげることでよりおいしく、より長く楽しめるんです。
教えてくれるのは、山科で80年続く〈うつみ農園〉の内海さん。年間80種のお野菜、果物、お米をつくられていて、人と接するのと同じ様に、コミュニケーションをとり、丁寧に野菜をつくられている農家さんです。
用意したのはうつみ農園のきゅうり、なす、トマトをはじめとした旬のお野菜。ズッキーニやとうもろこしなどぬか漬けにはちょっとめずらしい野菜まで並びました。今回はお好みの野菜をそれぞれチョイス。
きゅうりといえばぬか漬けの定番ですよね。ついそのまま漬けたくなりますが、きゅうり(ズッキーニも)は端にアクがたまるそうで、まずはアク抜きをすることが最初のポイント。
へたの部分を少しきって、くるくると断面をすり合わせると、泡のような白いアクがみるみるうちに出てきました。これにはお客さまも「初耳!楽しいです」と驚き。
また、皮を縦に何筋かむくことで、漬かる時間が短縮され、まんべんなく味が馴染みますよ。
出来上がりの見た目も楽しみたいからなすはへたつきのまま漬けるのがおすすめ。
パプリカの白いワタはアクの原因なのでとってから漬けること。
野菜を知り尽くした農家さんだからこその知恵ですね。飾らない、お話上手な内海さんの話に、みなさんうんうんと頷いたり、その場で質問したり。聞けば聞くほど野菜の不思議があふれてきます。
なにより下準備で大切なことは、塩で水を呼ぶこと。野菜に塩をまぶして、水抜きすることで、ぬかが入り込みやすくなるんだそう。また、ぬかどこに水がたまる悩みも解消です。
野菜の準備ができたら、いよいよぬかどこへ。
漬ける前に耳たぶくらいのやわらかさになるまで揉み、空気だまりができないように、底にぎゅっと押し込みましょう。空気が残っていると腐敗の原因にもなるようですよ。
コツはぬか、野菜、ぬか、野菜、ぬか。
野菜が顔を出さないようにミルフィーユ状に重ねます。足りない場合はあらかじめ『発酵ぬかどこ 補充用』を足すのもおすすめですよ。
「こんなに丁寧な下準備があるなんて知らなかった」
「アク抜きの知恵は生で食べるときにも役に立ちます」
「自分でやってはじめてわかったけど、お漬け物屋さんの漬物が高いのも当たり前ですね」
出来上がったものを買うことは簡単だけど、自分でつくることで発見する不思議が「おいしい」なのかもしれません。ワークショップ後はご参加いただいたお客様と内海さんでぬかどこトークに花が咲いていました。
ワークショップでは『無印良品 「発酵ぬかどこ」徹底活用術』(出版:新星出版社)もご紹介されましたよ。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。明日からもぬかどこ生活を楽しんでくださいね。
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無印良品 京都山科