先日、無印良品 京都山科では奈良・和歌山・三重の地で数百年に渡り梅・柿を生産されてらっしゃる〈農悠舎王隠堂〉さんが、梅シロップづくりのワークショップを開催してくれました。
教えてくれるのは〈農悠舎王隠堂〉の辻田さん(写真左)と油田さん(写真右)。辻田さんは入社以来、収穫から加工品の製造まで梅に携わる仕事をされてきた、梅のプロなんです。
使用したのはさわやかな緑色が美しい、和歌山県産の「古城」という品種の梅。山すそから谷あいにかけて広がるのが梅畑で、丁寧に育てられています。梅の産地である和歌山県でも生産量1%にも満たない希少な品種だそうですよ。
梅シロップのつくりかたはとっても簡単。消毒した容器にヘタをとり、水気や汚れをふき取った青梅を入れ、砂糖を混ぜれば仕込みは完成です。
「保存瓶に入れるとき、梅に数か所穴を開けてみてください。より香り高く、梅の果汁が出やすくなりますよ」
竹串で梅に穴を開けると、若いスモモのような良い香りにみなさんの顔もほころびます。
梅の準備ができたら、同量の砂糖を加えましょう。氷砂糖でもできますが、今回はサトウキビでつくった「粗糖」という砂糖を使いました。精製をしない粗糖はコクのある風味に仕上がるんだそうですよ。
「混ぜるときは横に持って振りましょう。梅と砂糖をよく混ぜることが梅シロップづくりの大切なポイントです」
昔から梅仕事は夏を迎える日本ならではの風習。イベント中は「母がよくつくっていたのを思い出して」「手を動かす作業って清々しい気持ちになります」と明るい声が聞こえてきました。
飲めるようになるのは約1か月後。シロップはもちろんジュースとして楽しんで、甘く漬かった梅も魚と煮たり、お菓子にしたり幅広く使えるそうですよ。出来上がりが楽しみですね。
地下1階では〈農悠舎王隠堂〉さんの青梅や粗糖、梅の商品も販売しています。ぜひ、今年は梅でさわやかな梅雨を過ごしてください。
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無印良品 京都山科