無印良品 京都山科はこれまで皆さまの住まいの近くへ店舗を構え、地域の中で良いものづくりをしている方とつながったり、いっしょにくらしについて考えたり、地域に根付いた取り組みを行ってきました。
京都・山科の市街を見下ろす丘の上に建つ、京都橘大学。無印良品 京都山科にいる学生スタッフも通う地元の大学です。京都橘大学と無印良品 京都山科はこれまでにも、学生の食の支援など地域とつながる活動を行ってきました。
そのようなご縁あって、この度無印良品が校舎の改修に伴い、新たな空間設計を担当させていただくと共に、建築デザイン学科の学生さんたちと学生が自由に集える「コモンズ」と呼ばれる空間に、活動の道具となる仮設建築を考る特別ワークショップをスタートさせました。
工学部 建築デザイン学科は、“建築デザインから、見えない問題を発見し 答えを導く力で、社会の発展を支える”をモットーに、様々な地域の課題に取り組んでいます。
授業は、「つづく場・つなぐ場~活動から考える仮設建築~」というテーマのもと、大学に通う学生が思うみんなにとって必要な場を考え、仮設建築をつくるというものです。
各グループに分かれアイデアを出し合ったり、模型をつくったり。はじめはぎこちなかったみなさんですが、授業が進むにつれ、活発に意見が飛び交いました。
テーブルを囲みそれぞれに話し合うなかで、誰かが発した言葉が誰かの思考のヒントになって、そのヒントから新しいひらめきが生まれていく。思考もまたつづく、つながるものですね。
約4ヶ月以上にわたって完成した仮設建築は、必要なくなった資材や教科書などをリユースできる屋台。
自分にとってはもう必要ないものだって、誰かにとっては価値のあるもので、もしかしたら新しいものよりも価値があるときだってあるかもしれません。そこには、学生同士をつなぎ、ゆくゆくは大学を超え、地域の人たちともつながりたいという思いが込められています。
デザインというものは、なにかひとつのものをつくりあげるのではなくて、そこに広がる景色もいっしょにデザインすることなんですね。
授業に参加した学生さんたちからも様々な感想が寄せられました。
「立場の違う異なる視点が合わさって思いつかなかった広い視野が持てました。また、製作も道具や木材の使い方ひとつでデザインの工夫が無限にあることを感じました」
「自分やこれから使う人にとって必要なものと自分たちの手でつくり上げられるものの間で何度も悩み案を絞り出す活動は貴重な体験になりました」
実は、無印良品 京都山科もお店で働くスタッフとグループをつくり、困ったときに必要なものを持って駆け付けられる移動販売をテーマに授業に参加したんですよ。
世界はものであふれていて、もしかしたらそのほとんどは必要ないのかもしれません。そんな中で、本当に必要なものは何なのか、考え続けることが大切なのではないでしょうか。
1人から2人、2人から3人……と波紋のように人の考えは広がり、そこから活動が生まれていきます。仮設建築は完成したけど、終わりではありません。終わることでまたはじまるものがあるはずです。
校舎の完成予定は9月末。
その様子もまたレポートで紹介しますね。お楽しみに。
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