【京都山科】山科でみつけました|「漬」ブース

【京都山科】山科でみつけました|「漬」ブース

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2024/02/23

 無印良品 京都山科の地下1階には発酵をテーマに毎月おすすめの商品を紹介する「漬」ブースがあります。2月のテーマは「漬物」。京都の漬物屋さんの商品が並んでいます。
 後半は当店のオープン当時から取り扱いのある漬物屋〈池田屋〉さんをご紹介しますよ。
 
【京都山科】山科でみつけました|「漬」ブース

 無印良品 京都山科からほど近い住宅街にある〈池田屋〉さんは、京都・山科で唯一の漬物屋。3代目の池田さんは、約30年間ここ山科で季節の野菜を使って浅漬けを作り続けてこられました。
 
【京都山科】山科でみつけました|「漬」ブース
 
【京都山科】山科でみつけました|「漬」ブース

 「たしかに手作業って時間はかかりますけど、ひとつひとつ野菜を手に取って丁寧に確認しながらつくることができますから」

 と言う池田さんのつくる浅漬けには、出来る限り京都で栽培された野菜、昆布やかつおで取った出汁でつくった調味液が使われています。その調味液の配合は先代からずっと変わらない味なんだそう。

 「できるだけ地元の農家さんの野菜を使いながら、生産者さんが見える漬物っていうのを目指してます。だから大量生産ということはできませんが、目の届く範囲で漬物を届けたいんです」

 いつでもどこでも、安定した味と価格で商品が手に入ることは便利ですが、季節ごとの食材を味わったり、使われる食材やつくる人を身近に感じられることは、とても安心します。
 
【京都山科】山科でみつけました|「漬」ブース

 ちょうど取材時は赤かぶらが漬かっていました。白い果肉に皮の赤が映えて、色が生きてる。野菜によって水分のでる量が違うので、漬け込む時間をそれぞれ見極めるのは、長年の経験から得た舌の感覚が大切だと教えてくれました。
 
【京都山科】山科でみつけました|「漬」ブース
 
【京都山科】山科でみつけました|「漬」ブース

 この時期は白菜や赤かぶら、春キャベツなど5種類程度の浅漬けをつくる池田屋さん。季節によって漬ける野菜が張り出されたボードはなんだか献立表のように見えます。中でも、浅漬けたくあんは南禅寺御用達の看板をもらった自慢の漬物です。
 
【京都山科】山科でみつけました|「漬」ブース

 「僕らの世代はごはんとお味噌汁とお漬け物があればほっとしましたよね。和食離れが進む若い世代の方にもその安心感が伝わるといいなと思います」
 
【京都山科】山科でみつけました|「漬」ブース

 池田屋さんの浅漬けは野菜の食感が残っていて、塩味の効いた味付けの奥に素材本来の甘みや香りを感じます。パリパリって耳から響く音にかき消されるように、頭をぐるぐるしていた考え事も忘れてしまって「まあ、今はいいか」と思わせてくれる。お漬け物って食べる人に安らぎをくれるものかもしれません。
 私たち現代人は、つい片手で収まる機械の中で物事を解決しがちですが、灯台下暗し。ちょっとスマホから目をはなしてみてください。そこには、地元で育った食材や人がつくったおいしいものが並んでいます。

 今回の漬物特集に合わせて池田屋さんには当店の青果売場で扱う野菜でオリジナルの浅漬けをつくってもらったんですよ。完成をお楽しみに。また、週末は池田屋さんのお漬け物の試食も予定しております。ぜひ、お買いものの際は「漬」ブースにお立ち寄りくださいね。





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無印良品 京都山科