こんにちは、無印良品 野々市明倫通りです。
イベントレポート第2弾では、2月21日から24日の4日間、OpenMUJIにて行われた、アートユニット『Oku Project』によるパフォーマンスの様子をお届けします。
谷裕介さんによるトークイベントのレポートは
こちらからご覧いただけます。
『Oku Project』は、東京藝術大学の学生を中心とする3人組のアートユニットで、向かい合う人が順に「もの」を「置く」ことで日常にアートを生み出す実践、『おく』のパフォーマンスを全国で行っています。
とは言っても、「もの」を「置く」ことがアートになると言われても、なかなかぴんとこないですよね。
私自身、はじめて目にしたときは、何をしているのかわからないシュールな光景に戸惑ってしまいましたが、体感するとクセになる、とってもおもしろいアートなんです!
テーブルをはさんで向かい合ったふたりが、椅子にかけられた札の数字がなくなるまで、棚から交互に「もの」を手に取り、置いていきます。
棚には自分の家にもあるものや懐かしいもの、これはいったい何に使うんだろうというものまで、大小さまざまな「もの」が。
今回は、アートユニット『Oku Project』が用意した「もの」の棚のほか、メンバーの方が選んだ無印良品の商品だけを集めた棚も用意されました!
『おく』は、礼で始まり礼で終わります。
将棋の対局を見ているかのような、目には見えない駆け引きが行われているような緊張感があります。
けれど、やっていることは「もの」を交互に「置く」という、ありふれた行為。
そのギャップがシュールで、なんだかおかしいけれど、ふたりの表情は真剣そのもので、笑っていいのかわからない……
そんな光景に、みなさん釘付けになっていました。
何を選んで、どこに、どのように置くか、それをどう汲み取るかで、作品が作られていく。
向かい合ったふたりだけでなく、周りで眺めている人たちも含め、この場の空間すべてが『おく』という作品に含まれているような、不思議な感覚でした。
『おく』は、出来上がったものを鑑賞するだけでなく、その過程も楽しむアートなのだと感じました。
みなさんにも実際に『おく』を体験していただけるワークショップも行いました!
最初は遠慮がちに、ちょっと照れ臭そうだった大人の方が、段々と楽しそうにものを置いていく姿が印象的でした。
「うちでもできそうだね!」という嬉しい声も聞こえてきました!
どこでも、誰とでも、「もの」さえあれば楽しめるアート。
言葉にするのは難しいですが、『おく』の魅力が少しでも伝わっていると嬉しいです。
谷裕介さん、アートユニット『Oku Project』のみなさん、本当にありがとうございました!
無印良品 野々市明倫通り