こんにちは、無印良品 野々市明倫通りです。
2月15日(土)に、イベント「伝統工芸士から教わる 加賀繍ワークショップ」を開催します。
今回のワークショップで講師をしてくださる『加賀繍工房 椿』さんの工房を取材させていただきました!
加賀繍(かがぬい)は、石川県加賀地方で独自の発展を遂げた刺繍で、国指定の伝統的工芸品にも認定されています。
一針一針、丹念に人の手で繍い上げられた模様には、華やかさの中に温かみも宿り、見る人を魅了します。
加賀繍をはじめとする日本刺繍は一般的な刺繍とは繍い方も使われる道具も異なります。
加賀繍工房 椿さんで使用される絹糸は400色以上。
まず自分で絹糸を撚(よ)り、刺繍糸を作るところから始めます。
普段あまり意識することはありませんが、手縫い糸やミシン糸などは、すべて撚りがかかっています。
加賀繍で用いる糸は、細い絹糸が12本ほど集まった束の状態で、それを撚って糸の太さを調整します。
針は右手、左手交互に持つというのも大きな特徴です。
専用の台にぴんと張った布地の下から刺し、右手で針を受けて縫い進め、糸の始末は、布地の上で糸を切る「けし繍」という技法を用います。
下絵は筆で、水で溶いた胡粉(貝を砕いて作った粉)を用いる点にも違いを感じます。
さまざまな技法を駆使して浮かび上がる模様は、光沢を放ち、角度によって表情を変えます。
今回のワークショップに講師として来ていただく伝統工芸士の穴田さん。
もともと手芸が趣味だったそうですが、いつしか物足りなさを感じるようになったのだそう。
そんな時に出会った加賀繍は、今までの手芸とは根本から異なるもので、その魅力にのめり込んでいったと言います。
お話を伺う中で、何度も出てきた「奥深い」という言葉。
針と糸を使って装飾を施すという点では同じ刺繍ですが、加賀繍には言葉では語りつくすことができない世界が広がっていることを感じました。
長い年月をかけて磨き上げられ、受け継がれてきた伝統工芸の技。
そんな奥深い加賀繍の世界を体験してみませんか。
ワークショップは
「こちら」からお申込みいただけます。
どうぞお気軽にご参加ください!
無印良品 野々市明倫通り