【野々市明倫通り】身体に心が還ってくるコーヒー

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2022/03/01

摂食障害など心に不調がある女性を支援する活動をしているN P O法人あかりプロジェクト。

NPO法人あかりプロジェクトが手掛けている「からこ舎」のからこcoffeeは、活動する仲間だけではなく、コーヒーを飲んだ方も身体やこころを感じてリラックスして欲しいという想いが込められている。
「身体に心が還ってくる」だから「からこcoffee」と名付けられた自家焙煎のコーヒー。
 
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なぜコーヒーなのかと尋ねたら、「彼女たちが一番楽しそうにしていたから」と山口さん。

代表の山口いづみさんは、過食障害を経験されており、そんな自らの経験をもとに、症状が出てしまうことで、思う通りに働きに出ることが難しかった女性達が自分たちのペースで楽しみながら働ける場所を作りたいとの思いから「からこ舎」を立ち上げました。
 
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彼女達がからこ舎で働き始めたきっかけやタイミングは違いますが、同じ悩みを持つ仲間。

「みんな、優しすぎるくらい! 私自身も心の不調はあるけれど、施設に行くことが自分の中で抵抗があって、どんなところだろうかとか、どんな人がいるんだろうとか、不安だったけど、からこ舎でみんなに会ってみて、自分と似ているところがあって、心が綺麗で優しい顔をしているし、なんの抵抗もなく働くことができた。」とかめちゃん。

同じような経験を持つ仲間が、からこ舎でコーヒー活動を通じてやりがいを感じ、社会復帰ができるように、生豆の仕入れや焙煎、包装までの全てを行っています。
 
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使用しているコーヒー豆は、ペルー、ラオス、グアテマラ産の3種類で、すべてオーガニックのフェアトレード製品です。
「からこcoffee」が摂食障害の女性達を支える場所であるように、コーヒーも生産者の生活を支え、みんなが幸せになるものにとの思いで、こだわって選定されています。
 
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立ち上げ当初から機械焙煎だけではなく手焙煎をしており、豆の香りや色、音の変化を感じながらじっくりと焙煎をしています。

手焙煎をする時は、「その日の豆の状態や気温だけではなく、気持ちも記録するようにしています。」とはるちゃん。

彼女たちは、その日の自分たちの心にも向かい合いながら、こころを込めて焙煎を行っています。
 
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先日、野々市明倫通りで、からこ舎の活動を伝えるために「からこcoffee」の販売イベントを行いました。

イベント中は、彼女たちがその場でドリップしたテイクアウトコーヒーやコーヒー豆、ドリップバックの他に、一つ一つ手作りしたグッズの販売も行いました。

コーヒーは、その日の焙煎具合で変わるので、毎日違う味わいが楽しめます。ちょっと苦味を感じたり、優しい味わいだったり、手焙煎のコーヒーだからこそ味わえる特別な1杯です。
 
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また、活動展示では彼女たちが「からこ舎」との出会いや働き始めたきっかけ、これから先の未来に向けたメッセージを書き綴ったパネルも展示しました。

「からこ舎」は、心に不調を感じた経験があるからこそ「おたがいさま」の考え方で社会に貢献できると考えていて、仲間や社会と関わり合うことで「自分にも力がある」と感じることを大切にしています。

自信がなくなったり、元気が出なかったり、人の心も毎日変化するけれど、コーヒーを飲むと心が落ち着いて、「これでいい。」と自分自身を受け入れられる。

まさに「身体に心が還ってくる」そんなコーヒーです。ぜひ、皆様もお試しください。


N P O法人 あかりプロジェクト

〒921-8801
石川県野々市市御経塚2丁目260番地
TEL:076−256−2548



無印良品 野々市明倫通り