こんにちは。無印良品 野々市明倫通りです。
今回は、農事組合法人One様のご紹介です。
2013年、石川県金沢市才田町に創立された農事組合法人Oneは、大切な家族や仲間、地元を守るために、いのちの元となる土づくりからこだわり農作を行う農業家が集まっています。
Oneという言葉には、農業家たちの強い思いが込められています。
「農業家である俺たちは知っている。
良き土こそが、いのちを育むことを。
だから、第一に土づくりにこだわる。そして一丸となって日本一の作物をつくる。
一生を通じて新しい農業家の道を見つけだし、その全てを一番最高の笑顔のまんま、次の世代に継いでいくんだ。
農業家である俺たちは知っている。
今日という一日を農(たがや)すことが、明日を拓くということを。」
(農事組合法人One HPから引用)
才田町が抱える田んぼの面積は270ヘクタールもあり石川県の中で1番の面積です。
そんな才田町も高齢化が進み、続けたくても続けられない方も増えてきました。
農事組合法人One様は、そんな続けられなくなった田畑を引き継ぐ役割も担っています。
広大な土地の中では、お米やれんこんの他に、にんにく、とうもろこし、じゃがいも、イチジクなどたくさんの野菜を作られています。
初めて見学に行かせて頂いたのは、田植え準備の真っ只中の5月上旬。田植えやれんこんを収穫しているところを見学させていただきました。
お米づくりは、土づくりから始まります。
「代(しろ)かき」と言われる土を柔らかくする作業をされていました。代(しろ)かきは、収穫後に残った稲の根っこ部分を掘り起こして、水を張った田んぼの上をトラクターで均一にしてく作業です。
農事組合法人One様では循環型環境農法を実践されていて、土づくりにこだわりを持っています。
循環型環境農法とは、廃棄物などを有機資源として活用し、土づくりを通して化学肥料や農薬による環境負担を軽くしていく方法のこと。
掘り起こした根っこ部分は、粉砕しながら土の中に戻すと土の中の微生物がそれらを分解して、新しく植えた苗が栄養分として吸い上げています。この他にも、れんこんの残渣や籾殻も堆肥にして田畑に戻していて、こうして土づくりにこだわることで農薬などを使わなくてもよい農作ができるようになったそうです。
土づくりの後は、いよいよ田植えです。
温かいビニールハウスの中には、大きく育った苗箱がたくさんありました。ビニールハウスは、日中と夜で温度管理を行いながら、温かくても35℃までに抑えているそうです。
なぜ、苗が密集しているのかお伺いしたところ、密集させて苗を育てることでその分の苗箱を作る労力が減り、効率的に田植えができるそうで、農事組合法人One様では通常の約1.8倍の量の苗ができるそうです。
田植えをされているところも見学させて頂きました。土に紛れた石が引っかかることもなるようで、想像以上に大変な作業です。実際に田植え機に乗せて頂いたのですが、まっすぐに植えることが出来ず農業家のみなさんの熟練の技を体感することが出来ました。
次はれんこんです。
ちょうど種になるれんこんを植え終わった時期で、種植えを終えて、残ったれんこんを収穫していました。
れんこんは、蓮の根と書きますが正確には「茎(地下茎)」の部分だそうです。れんこんの節と節の間から葉っぱや根が出て、縦横無尽に伸びていきます。また、葉っぱから茎まで全部に穴が空いていて繋がっているので、どこを切ってもれんこんの穴が見られます。
れんこんは、地面に水圧をかけて収穫されます。れんこん同士は硬く、ぶつかって傷つかないように慎重に収穫されます。
石川県で作られるれんこんは、太くて肉厚で、でんぷん質が多く、料理でつなぎを必要としないほど粘り気が強いのが特徴です。ビタミンCや食物繊維も豊富に含まれていて、そのまま焼いて食べても、すりおろして食べても美味しく食べられます。
農事組合法人One様が心を込めて作ったれんこんの冷凍食品「金澤美人れんこん れんこサンのやきもち」を無印良品の諸国良品でも販売しています。ぜひ、ご賞味ください。
お米作りは、かつて日本人の多くが知っていたもの。しかし現在は農業家が少なくなり、その作り方を知らない方も増えていると思います。
農事組合法人One様では、田植えや野菜の収穫体験を通して、働く喜びやいのちを育み、学ぶ取り組みも行っています。Instagramは
こちら
ぜひ、ご参加ください。
農事組合法人One
住所:〒920-3101 石川県金沢市才田町は68番地
無印良品 野々市明倫通り