【野々市明倫通り】突撃!石川県のスゴイ企業|株式会社ホクビ

ホクビ

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2021/11/20

こどもの歯みがき嫌いに悩んできた、お母さんたちの口コミで広がり、海外でも人気のベビー歯ブラシ『HAMICO(ハミコ)』。
この歯ブラシを作っている企業が野々市にあること、みなさんご存知でしたか?
場所を聞けば、「ああ、あの陸橋から見えるところか!」と、ピンとくる方もおられるはず。
 
ホクビ

当店から車で10分ほど、野々市市押野に本社を置く株式会社ホクビさん。
HAMICOのほか、ハーブティーや紙ストローといったオリジナル商品や、中小企業の海外進出支援や販売管理システムの開発もされている会社です。
まさか、そんな会社だったなんてと、驚く方も多いのではないでしょうか?
今回、そんなホクビさんの会社見学にお邪魔させていただきました。
 
印刷機

1981年創業のホクビさん。自社オリジナル製品の開発を始めたのは、ここ数年のこと。もともとは下請けの小さな印刷会社だったそうです。
創業当時はたくさんの柄のテレホンカードを印刷していたそうですが、携帯電話の普及でその受注が激減。
特殊な印刷機のために受注できる仕事も限られ、一時は倒産寸前まで追い込まれたそうです。

その危機を「診察券の印刷なら同じ機械が使える!」という社長のひらめきで切り抜け、歯ブラシなど紙もの以外の特殊素材にも印刷するなど、医療分野のニーズに応えるかたちで徐々に受注を増やして今があるそうです。
この機械は今も現役で、機械の癖まで熟知した職人さんが印刷をされています。
 
診察券
 
歯ブラシ

そうして長年、下請けでの印刷を続けてきたホクビさんですが、5年ほど前から「下請けからの脱却」を掲げ、オリジナル商品の開発に乗り出しています。
 
佐藤さん

今回、会社案内をしてくださった佐藤さんが入社されたのは、ちょうどその動きが出始めた頃だったそうです。
以前は、地元のテレビ局で記者として活躍されていたという佐藤さん。
次々に商品を企画し、中でも、2016年発売のHAMICOは、海外進出も果たしたヒット商品になっています。
 
HAMICO

キュートなイラストがいっぱい散りばめられて、まるでおもちゃのようなHAMICO。
表と裏で柄が変わる違うものもあるのは、ご存知ですか?

この印刷には、ホクビさんが特許を取得している、両面特殊印刷の技術が使われています。
この技術は、もともとは「野球選手の正面と後ろ姿、どちらも楽しめるテレホンカードが作れないか」という社長のアイディアから生まれたものだそうです。
時代が変わり、この技術が使われたテレホンカードが開発されることはありませんでしたが、今はHAMICOとして日本も飛び出し、世界中の人を笑顔にしています。

創業から変わらず印刷を軸としながら、その枠に全くとどまらない活躍を続けるホクビさん。
今はSDGsの達成に向け、プラスチック素材でない歯ブラシの開発にも取り組まれています。
 
Choose

紙ストローの『Choose』は、歯ブラシに使える素材を検討していく中で生まれた商品。
素材選びと加工にこだわり、丸1日水につけてもふやけない耐水性と安全性を実現させた紙ストローです。
歯ブラシの開発には、まだまだ課題があるとのことですが、思いがけない素材の歯ブラシが登場するのも、遠くないかもしれません。
 
生き残る道を模索する中で、新たな着想を得て、独自の進化を続けていくホクビさん。
身近にこんなスゴイ企業があったのかと、知っていただける機会になればなと思います。

 
ホクビSDGs

『身近からはじめる ホクビと一緒にSDGs』は、11月28日(日)まで開催中です!
期間中は、無印良品のベビー・キッズ用品をご購入で、ホクビさんのハブラシのアウトレット品を1点プレゼントしています。
この機会にぜひお試しください!
 
 
株式会社ホクビ
〒921-8802 石川県野々市市押野4丁目192-1



無印良品 野々市明倫通り

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