こんにちは。
広島パルコのやさい担当です。
今回のおたよりでは、前回に引き続き、三原市小泉町の里芋生産者の瀬戸ふるさと農園をご紹介します。
岡田さんのつくるおいしい里芋は広島パルコの7階の食品売り場で販売をしています。
10月の圃場見学のときにお話をうかがいながらご馳走になった里芋のおいしかったこと!
岡田さんがきぬかつぎからつるっと里芋を出すと、3歳の娘さんがぱくっと食べていました。
なんて健康的なおやつなんでしょうか。
小芋を皮つきのまま蒸すと、つるっと手で簡単に剥いて食べることができます。
里芋は皮を剥くのが大変というイメージがあるかと思いますが、この食べ方ならとっても簡単。
塩をつけるだけで、びっくりするくらいおいしいんです。
里芋のおいしい食べ方は実にさまざま。
・里芋コロッケ
・鰹節と醤油とマヨネーズ
・チーズを使ったグラタン
・白みそグラタン
・いかと里芋の煮物
・おでん
これからの季節にぴったりの、あたたかい料理ばかりです。
店頭に出している三つ折りレシピにも、野菜ソムリエ森塚さんのレシピを紹介していますので、そちらもご覧いただければと思います。
岡田さんからは食文化の継承についてもお話が聞けました。
食文化を受け継ぎたいと思ったときに、すでに野菜の種が途絶えてしまっていることがあると言います。
例えば、広島でいえば、ちしゃ。
赤ちしゃ、青ちしゃなど大抵の家の庭に生えていて、夏はそれを刈り取って塩でもんでちりめんを入れたり、家ごとの味があって、それが一番のメインディッシュだったそうです。田植えを手伝ってもらった人に結でふるまったりもしたそうです。
今でいうとサニーレタスですが、食べやすいように、つくりやすいように改良されてしまい、昔のほろ苦さがなくなり違った味になってしまっています。
岡田さんは三原の小泉町に昔から伝わる里芋をつくりながら、周防大島で代々受け継がれてきた「孝行いも」という里芋を受け継いで少しずつ作っています。
親孝行・子孝行のいもと呼ばれ、島から島へ嫁いでいく自分の娘が飢えることがないようにと、種芋を持たせて代々受け継がれていった歴史のある里芋。種を途切れさせることがないように、そんな思いで少量ずつ作っているそうです。
岡田さんが大切にしまっている古い農具たち。
先人の想いと知恵がたくさん詰まった農具たちは、農作業にぴったりとなじむ角度や機能を持ち、今では作れないものばかりです。
無印良品 広島パルコ