【広島パルコ】小泉町の里芋 | 瀬戸ふるさと農園

岡田さん

食のお便り/入荷情報

2021/11/17

こんにちは。
広島パルコのやさい担当です。
 
今回のおたよりでは三原市小泉町の里芋生産者の瀬戸ふるさと農園をご紹介します。
10月、圃場見学に伺いました。小学校を見下ろす高台の上に岡田さんの里芋畑があります。
気持ちのいい景色が一面にひろがります。
 
学校

 岡田和樹さんは伝統野菜である小泉町の里芋づくりに励みながら、自然と共存・循環する農業に取り組まれています。
 
近くには古墳時代の古墳があります。里芋はかなり古くからある作物なので、数千年前のその頃から里芋が作られていたのかもしれません。いにしえの人々の暮らしに思いが及びます。
 
景色

掘り出した里芋を手で外していくと、ぱきぱきと小気味のいい音がします。
里芋は一つの親芋に小イモ・孫イモ・ひ孫イモまで約20個のイモがつくことから、子だくさんで縁起が良いとされ、おせちには欠かせません。
20個のイモはついている場所によって形がいろいろで、丸いのや、小さいのやさまざまです。その中でも卵サイズの形のいいものが種芋になり、煮物にしても煮え切らないような「ごじいも」という固い芋も1株の中にはどうしても入ってくるそうです。
 
里芋

小泉の里芋の特長は、しろめで丸く、土が砂質なので肌がきれい。味はしっとりねっとり。
里芋にはもう1種類「あかめ」がありますが、しろめとは味が違ってホクホクしているそうです。
里芋に、しろめ、あかめの二種類があることを知っている方も少ないかもしれません。
わたしは初めて知りました。
 
ジャガイモやサツマイモと違って、切り口があるので、長期保存はできませんが、袋に入れてうまくいけば1か月くらいは保存ができるそうです。採りたては切り口が白く、蒸れると赤くなりますが、中までいたんでいなければ、切り口を切っておいしく食べられます。
 
里芋は皮をむかないと食べられないイメージがありますが、簡単に食べられる方法として、蒸して食べる「きぬかつぎ」があります。里芋の一部に皮のついた様子が、平安時代に女性が外出するときに「衣被ぎ(きぬかつぎ)」という布をかぶった様子を連想されることから名づけられたようです。剥くのに面倒くさいと敬遠される小さな芋も、皮つきのまま蒸すと、つるっと簡単に皮を剥いて食べることができます。むしろ小さい芋のほうがきぬかつぎには向いています。
 
きぬかつぎ

塩をちょんちょんとつけて岡田さんの農園でいただいた「きぬかつぎ」
びっくりするくらい美味しかったです。
 
次回のおたよりも岡田さんの圃場見学の様子をご紹介します。
 
無印良品 広島パルコ