こんにちは、MUJIBOOKS広島パルコです。
今回おすすめする本は『じぶんだけの いろ』です。
動物にはそれぞれ自分の色があるのに、どうして自分は色を持っていないのだろうかと悩むカメレオン。
行く先々で、願ったわけでもないのに自分の色が変わってしまう。そこで、彼は色が不変だと思った一枚の葉っぱの上に乗っかって、ずっと緑でいられると喜びます。
ただ、その葉っぱも時を経れば色を変えるわけで・・・。冬に枯れた葉っぱとともに真っ黒になってしまったカメレオンを待ちうける結末は・・・。
作者のレオ=レオニは、オランダに生まれ、イタリアで暮らしました。しかし、戦争のためにユダヤ人であった彼はアメリカに亡命します。
住む場所を転々とする中で「自分はいったい何者なのか」と悩んだのではないでしょうか。
誰しも自分には確固たる色がないとモヤモヤするときがあると思います。そんな時、この本を読んでみてほしいです。
きっとこの本の結末にちょっと心が軽くなるはずです。
カラフルに描かれているカメレオンはとてもユーモラスで可愛いので、ただ絵を眺めているながめているだけでも、楽しい気持ちになります。
子どもにはもちろん、大人にもおすすめの絵本です。
無印良品広島パルコにお越しの際は、ぜひお手に取ってみて下さい。
『じぶんだけの いろ いろいろ さがした カメレオンの はなし』
レオ=レオニ 訳 谷川俊太郎 好学社
無印良品 広島パルコ