【広島パルコ】基礎から始める植物染め「コーヒー染めでオリジナルマイバッグをつくろう」|イベントレポート

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2019/05/29

ドリップした後のコーヒー豆、このまま捨ててしまうのはもったいないと感じたことはありませんか?これが立派な染料になるんです。先週、コーヒーの豆で植物染めを体験するワークショップを開催いたしました。

5月25日のイベントレポートです。

 

講師は染織家の片島蘭さん。横川を拠点に、テキスタイルを中心に様々な制作活動をされています。

今回は無印良品の店頭で淹れた後のコーヒーの豆を使ってみんなでマイバッグを染めます。最初に、皆さまになぜ参加されたのか聞いてみました。「染めに興味がある」「コーヒーを飲むのが好きで」など様々。コーヒー染め、と一言に言っても分からないことだらけですよね。片島さんに分かりやすく、楽しく教えていただきました。

 

まずはどんな絵柄にするか、紙に下書きします。大人の方はかなり悩みながら考えて描いていて、子供たちは直感でパッと描く子が多いのも面白かったです。

 

次は本番。下書きした紙を敷いて、マイバッグに豆乳で描いて行きます。豆乳はタンパク質。植物繊維にタンパク質をプラスすることで濃く染まるんだそう。つまり豆乳で描いた所にコーヒーの色が乗ることになります。ゆっくり、布に豆乳が染み込むように描くのがコツ。

そしてしっかり乾燥させることが大事。繊維の中にしっかり染み込ませます。

 

さて、いよいよ染めに入ります。今回のワークショップのために、当店で淹れている3日分のコーヒー豆を朝から片島さんが煮出してコーヒー染液を作ってくれました。マイバッグを広げて、ゆーっくり浸けて行きます。

染める時間は約60分。60℃くらいまで上げると染まるそう。沸騰しすぎないように気をつけたり、浮いた所を沈めたり。「料理してるみたい!」と子供たちも楽しそう。

みんなで無印良品のコーヒーを飲みながらのんびり待ちます。

 

染めが完了しました!次は、水洗いして媒染(ばいせん)します。コーヒーにも焙煎(ばいせん)という言葉を使いますよね。でもそれとは違います。染色する時に言う“媒染”とは“定着液”のこと。コーヒーで染めた所が色落ちしにくくなるんです。

今回はみょうばんと、酢を水に溶かして使います。みょうばんは、漬け物の発色剤なので、スーパーでも買えますよ。媒染浴の中で、金魚のようにひらひら泳がせて、約20分待ちます。

 

最後に水洗いして、乾かしたら完成!こんなにくっきりキレイに色が出るんです。どれもとっても素敵ですね!

豆や生地が違うと、同じコーヒー染めでも色や染まり方も違うそう。事前に見本で片島さんに染めて頂いたものと、ワークショップで出来上がったものは色合いが全く違っていて、まさに今回のワークショップのオリジナル!

片島さんのお話もとても楽しく、身近なもの、捨てるはずだったものが染料になることの面白さ、植物染めの奥深さを知り、染色にとても興味が湧きました。参加された皆さまも「家でもやってみたい!」と、片島さんにたくさん質問されていました。大人も子供も一緒になって、和気あいあいと楽しいワークショップとなりました。

 

無印良品 広島パルコでは、今後も様々なワークショップを開催いたします。広島パルコのイベントページをぜひチェックしてみてくださいね。

 

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