グランフロント大阪MUJIBOOKS店内で毎日お伝えしている「今日のずっといい言葉」から、特に印象的だった言葉を週替りでお届けします。
『農民芸術概論』
著者:宮沢 賢治
出版社:八燿堂
価格:2,200円(税込)
あまりにも有名な「雨ニモマケズ」という詩。
ただ我々はその冒頭の一文だけが取り上げられ、しばしばこの詩の本質をミスリーディングしてしまう。
黒板の一文は
「日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
皆にでくの坊と呼ばれ…」
に続く最後の詩の一片です。
特にこの後半の部分は自然に対峙する農民の苦悩を表した箇所であります。
この時代は皆、農民だった。
つまりこの『農民芸術概論』の農民は今でいう“一般人”。
未知のウイルスや異常気象と対峙する我々にも置き換えて詠む事が出来ますね。
改めてこの詩の全文をぜひ読んでみてはどうでしょう。
グランフロント大阪MUJIBOOKS担当 木塚 國力
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