手漉き紙にシルクスクリーンで印刷、手作業で製本した絵本は、本というメディアを超えた、まるで一つのアート作品のよう。
今回はこの手作りの本を出版するインドの出版社『タラブックス』の書籍を紹介します。
編集者、デザイナー、経理、ハウスキーピングなど合わせても20人に満たない会社だそう。
タラブックスを一躍有名にしたのは、
この「夜の木」。
「夜の木」タムラ堂出版税込3,456円
3人のゴンド族アーティストによる、移ろい変わりゆく夜の木を描いた作品集です。
こだわったのは“紙とその色”。
木が夜に見せる表情をリアルに表現するために、古い綿布を原料にした手漉きの黒い紙です。
ふわふわの手触りに、どこか柔らかい色の黒。
ページごとにシワやムラがあるのも、手漉き紙ならではの個性ですね。
幾重もの工程を手作業で仕上げ、世界中からの注文に応えるために、わずか数千冊の納品に半年以上もかかるそうです。
手漉きならではの紙の手触り、本を開いた瞬間のふわりと漂うインクの香り、目に飛び込んでくる鮮やかな配色。
活字離れや、出版不況、電子書籍化が進むなかで、「モノとしての本」ならではの価値を考えさせられるプロダクトですね。
グランフロント店では、ご紹介した「夜の木」の他に、
「世界のはじまり」
「太陽と月」
「水の生きもの」
など、数種類のハンドメイド本を販売しております。
生み出される本は、同じ本なのに1冊ずつすべてが違う。
タラブックスの書籍が面白いのは、増刷を重ねるごとに毎回表紙のデザインが変わり、シリアルナンバーがついていることです。
つまり「この表紙のこの番号」は、この世に1冊しかないのです。
本を所有することに特別感を感じますよね。
一部海外語翻訳版もご用意しております。
先日MUJI BOOKSのスタッフは京都の細見美術館で開催されているタラブックスの展示会「世界を変える美しい本-インド・タラブックスの挑戦-」に行ってきました。
各アーティストの原画や採用に至らなかったダミー本、制作の過程の映像や資料など…
驚き、見ごたえ満載の内容でした。
中でもスタッフが関心を寄せたのは木版で刷られた書籍、「The Cloth of the Mother Goddess」です。
マタニパチェディという伝統的な布に木版で刷り、手で着色をされた書籍です。
代々伝わる製法を継承する家族のストーリーがあり、とても興味深い手作りの本です。
こちらの書籍、当店にも取り扱いがございます。
現時点で残り一冊です。気になる方は是非当店にてご覧ください。
THE CLOTH OF THE MOTHER GODDES税込22,680円
展示会「世界を変える美しい本-インド・タラブックスの挑戦-」
会期は今週末の8/18(日)までです、ぜひ京都に行かれた際は観に行ってみて下さいね。
しかし、作品展を観に行けない…
という方、ご安心ください。
展示会の図録、実は当店でも購入することが出来ます。
展示を観逃した、または図録を買い忘れたという方はもちろんの事、タラブックスに興味を持って頂いた方は要チェックですよ。
タラブックスを通して本やアートに触れ、それぞれのストーリーがあってのプロダクトを感じてもらえたら幸いです。
是非当店でご覧ください、お待ちしております。
・ご紹介の書籍は グランフロント大阪 MUJI BOOKS でお取り扱いしています
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無印良品 グランフロント大阪