昨年ATELIER MUJI GINZAで開催した、krank『MOTHER -空想と現実のあいだにあるもの-』展が大阪へ巡回します。
実像と虚像、可視化と不可視化。
小さないきものが織りなす不思議な世界の中で、どこか懐かしさのある風景。
ヨーロッパで買い付けたアンティークの家具や小物、時を経ても色褪せない魅力のあるものを組み合わせた作品たち。
光と影の様々な表現によって、生まれ変わらせる彼らの作品は、そのユニークなクリエイションを通して、私たちに新たな価値を想像させます。
krankの藤井氏はこう語ります。
ものを選ぶ時は、自分の架空の大好きな街、そこにある架空の住む家を思い浮かべるようにしています。せっかくここまで残ってきた古いものを、自分たちが粗末に扱って絶やしてしまってはいけない、という気持ちで仕事をしています。
アンティークは究極のエコ。アンティークを集めている人は、エコ活動をやっているとも言えます。
(2015.9.2 IDÉE LIFE CYCLINGより抜粋)
本企画は会場のOpen MUJIを飛び出し、無印良品グランフロント大阪のフロアへと拡大します。
おとぎ話のような不思議な世界を、まるで1つの物語を巡るように楽しみながら、ものを愛でる、大切にするなど、ものへの新しい価値観や視点を見出すきっかけになれば幸いです。
Artist Message
「小さな頃から大好きだったもの。
空想と現実の間にあるもの。
小さな頃には見えてたものが、大人になったら見えなくなるのではなくて、、
見る事を少しだけ忘れてるだけのような、、、、。
そこには、国境も性別も年齢もなくて。
昔、フランスで虹を見ました。
その時、虹を見上げてたみんなの顔が、krankの全てです。
krank 藤井健一郎
【Life in Art OSAKA ARTSCAPES 2025 〜日常芸術のそうぞう〜】
日常芸術をテーマにアート(=文化)を広げるプロジェクト「Life in Art」。
2024年秋に開催された『TOKYO ARTSCAPES』に続き、今回は無印良品 グランフロント大阪を拠点に「食」をテーマとしたアートイベント、『OSAKA ARTSCAPES 2025』を開催します。
今回は、作品の展示をはじめ、トークイベントにマルシェ、大阪の街を巡り文化を探るリサーチなど、食からアートを考え、またアートから暮らしを考える多様なコンテンツを展開します。「食」は、現代の豊かさの指標のひとつとされ、ダイニングテーブルを囲むにぎやかな風景を想像してみると、身近なところにもアートはたくさん潜んでいます。日常の中における芸術の価値を再考し、良品計画の志す「感じ良い暮らしと社会」を、より実体的・身近なものとさせることを目的とします。
会期:2025年5月30日(金)-6月29日(日)
会場:無印良品グランフロント大阪、他
■Life in Art公式ウェブサイト:
https://www.idee-lifeinart.com/exhibition/oas2025/index.html