宇治朝日焼が伝えるー丁寧に淹れるほうじ茶・番茶ーワークショップレポート

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2020/02/08

今回は1月25日に行なわれた『宇治朝日焼が伝える丁寧に淹れるほうじ茶、番茶』ワークショップの様子をお伝えします。
講師にお招きしたのは、昨年6月の茶摘み体験と朝日焼窯元見学でもお世話になりました朝日焼松林さんと利招園茶舗の利田さんです。
【イオンモールKYOTO】ワークショップ引き画像

まず、利田さんよりスライドに映し出された宇治の茶畑の様子を見ながら、ほうじ茶と番茶について説明いただきました。茶葉の収穫時期の違いによりいただくお茶の名前や種類がかわるそうで、番茶の番は1日の遅れ、収穫の遅い、成長した大きい葉などの総称だそうです。
また、ほうじ茶も番茶もドラム式焙煎機にかけるのですが、その前の工程に違いがあるそうで、ほうじ茶はまばらに火が通る手炒り釜で、番茶は砂炒り焙煎機で茶葉と砂を分けてからドラム式焙煎機にかけるそうです。
知っているようで知らなかったほうじ茶と番茶の違い。
利田さんのお話を聞いてみなさん真剣にメモをとられている様子がとても印象的でした。
【イオンモールKYOTO】茶葉

焙煎後のほうじ茶や番茶、煎茶の茶葉など参加者のみなさんと、どの茶葉か当てるクイズや実際に触って香りを確かめたり、水出しのほうじ茶と番茶で、それぞれの味わいの違いもお楽しみいただきました。
そして説明を受けたあとは、松林さんの指導のもと朝日焼の茶器をつかいほうじ茶を淹れていきます。
【イオンモールKYOTO】ほうじ茶淹れる

ほうじ茶は焙じているので焦がし系のお菓子と相性が良いそうですよ。
そこで今回は無印良品のお菓子の中から、無選別おこげせんべいとドライフルーツのりんご、アプリコットをご用意しました。
今回は3煎に分け、3回お茶を淹れます。まず1煎目。茶葉3g程度とお湯を急須に入れ、約60秒待ちます。
60秒後、湯呑みに最後まで丁寧に注ぎます。
注いでいる途中で茶葉が偏ってくるので、急須を叩いて茶葉を落とし、最後の一滴まで注ぎきります。この1煎目で茶葉の7~8割が出るそうです。
次に2煎目。今度は湯呑みにお湯を入れてから急須へお湯を移します。
急須内では1煎目の茶葉が散らばっているので、ここで軽く急須を回します。
2煎目は約30秒待ち、注ぐ際は軽く2、3回に分けて注ぎます。そして3煎目。
今回は急須にお湯を入れたらすぐに湯呑みに注ぎます。このようにしてお茶を丁寧に淹れることで、3煎目まで少しずつ風味を変えながら、味わっていただけるのです。
【イオンモールKYOTO】ほうじ茶淹れる 2

皆さま、ご自身で淹れたほうじ茶の香りと口いっぱいに広がる味わいに思わずため息をついておられました。少し離れた場所でもお茶の焙煎した香ばしい香りが漂っていました。
ワークショップの最後には利田さんからお家でも今日の淹れ方でほうじ茶を楽しんでいただけるようにと、ほうじ茶の茶葉をお土産にくださり、これには皆さま目を輝かせて喜んでいました。
今回、丁寧に淹れるほうじ茶でしたが、その工程はいたってシンプルですが、その1工程ごとにゆったりとした時間を味わうことができたのではないででょうか。


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