あけましておめでとうございます。
今回は、無印良品名古屋名鉄百貨店で行っている地域を応援する活動を紹介します。
突然ですが、『栃久保棚田』を知っていますか?
栃久保棚田は、岐阜県恵那市笠置町にある『岐阜の棚田21選』に選ばれるほど美しい石垣が特長の棚田です。
無印良品 名古屋名鉄百貨店 では、地域を応援する活動の1つとして、2016年から毎年、栃久保棚田保存会の遠藤和志さん(えんどうかずゆきさん、以下遠藤さん)たちから、日本の農の文化を学ぶイベントを開催しています。
遠藤さんから、「お米は日本人にとって大切な文化、そういったことを若い世代にも感じてほしい」という思いを聞き、私たちもその思いに共感し、一緒に日本の農の文化を伝える活動としてイベント開催をしています。
お米にまつわる文化は、農や食だけではありません。
私自身はこの活動に携わる前は、お米の食の部分だけで生活していました。
しかし、実際はそうではありませんでした。
その背景には、お米を育て収穫する農の文化や、収穫した稲わらを使った工の文化など、
ひとくちにお米といえど先人たちから引き継がれた様々な知恵と営みがあることに気づかされました。
毎回イベントも好評で、今年で4年目を迎えることが出来ました。
最近行った活動では、日本のお米の文化の1年の締めくくりとして、しめ縄飾りを作りました。
しめ縄飾りは、その年に育てたお米の稲わらを使って作ります。
お正月には、家々に実りや幸せをもたらす歳神様がやってくると言われています。
門松やしめ縄飾りは、歳神様をお迎えする準備として飾ります。
しめ縄飾りは、大掃除等を済ませて、12月13日~28日頃に飾るのが良いとされています。
また、29日は『二重苦』・『苦松』等は『苦』で縁起が悪い、31日は『一夜飾り』となり歳神様に失礼であるため、避けた方が良いとされています。
遠藤さんによると、しめ縄飾りには、地域によってデザインの違いや風習の違いなどがあるので、自分に合った準備で歳神様をお迎えすればよいそうです。
ちなみに栃久保地区のものはこんな感じです。
『どんど焼き』を聞いたことはありますか?
地方により異なるそうですが、栃久保地区では『どんど焼き』と呼びます。
どんど焼きは、歳神様のために用意した清らかなものを小正月に燃やす行事です。
現在は、小正月の1月15日前後に行っているそうです。
お正月の三が日が終わった1月4日の朝に玄関のしめ縄飾り以外すべて外し、竹の芯にしめ縄飾りや門松、書初めを括り付け、円錐型にします。(※)
※玄関に飾るしめ縄飾りは、家の中に災いが入ってこないようにする結界の役割があるため、1年間飾り、次のしめ縄飾りを飾った後どんど焼きで燃やします。
遠藤さんによると、『どんど焼き』の火の煙を浴びたり、芯に使った竹が炭になったもので焼いたお餅を食べると無病息災で1年間すごせるといった言い伝えもあるそうです。
私の地域では、役目を終えたしめ縄飾りは神社に持って行き、神社で燃やしてもらうというものだったので、『どんど焼き』という文化は、お正月行事がより身近に感じられるものだと思いました。
皆さんの地域の風習を改めて知ってみるのも面白そうですね。
おいしいご飯が食べられることの幸せを感じます。
感謝の心を忘れずに暮らしていきたいですね。
無印良品 名古屋名鉄百貨店 では、栃久保棚田保存会の協力のもと、2019年も田植体験・稲刈体験・しめ縄飾り作りのイベントを開催します。
こちらも是非 MUJI passport アプリでチェックしてくださいね。
無印良品 名古屋名鉄百貨店