いろいろなことがあった2020年。
この前始まったばかりだと思っていたのに、あっという間にもう“師走”ですね。
“走”という漢字が入っているように、慌しく駆け抜けていくような12月。
みなさん、年を越す準備は進んでいますか?
年越し準備のひとつ、お正月飾り。
昨年までは、岐阜県恵那市の栃久保棚田や無印良品 名古屋名鉄百貨店のOpen MUJIで開催していた『しめ縄づくり体験』で、栃久保棚田保存会の遠藤さんから教えてもらうワークショップを行っていました。
楽しみにしてくれているといううれしい声にお応えすることができず残念でなりませんが、今年はコロナウィルスの感染拡大の影響もあり、ワークショップ開催はありません。
昨年までのワークショップに参加してくれたみなさんには、是非遠藤さんからのお話を思い出して年越しの準備をしてもらえたらうれしく思います。
今年はワークショップの開催はできませんでしたが、昨年までと変わらずOpen MUJIのある店舗限定で日本の様々な地域伝統のお正月飾りが入荷しました。
このお正月飾りは、愛知をはじめ、三重や広島、宮崎など日本各地の特長があるものばかりです。
また、国産の稲わらを使用し、本来の素朴でシンプルな形と表情を活かすため、橙や裏白、扇などは取り付けていません。
お正月飾りは、清められた場所であることをしめし、年神様をお迎えするための目印として飾ります。
年神様は、古い年の不浄を清めて、新しい年の幸せや健康をもたらしてくれるといわれています。
地域の伝統や、ひとりひとりの作り手の思いや個性によって、さまざまな形のお正月飾りが日本全国にあります。
その中から、わたしが気になっているものを一部紹介します。
まずはこちら。
これは愛知県の『玉飾り』。
三本締めの長い縄を丸くしたしめ縄です。
しめ縄を輪にして、藁の房を垂らした土台に橙などの縁起物をつけたものを『玉飾り』と呼ぶそうです。
そのままでも、自分で縁起物をつけてもよさそうですね。
つぎは、こちら。
岐阜県の栃久保棚田で教えてもらったしめ縄に似ていますが、こちらは新潟県の『大黒締め』。
稲穂もついているこのお正月飾りは、“五穀豊穣”を願う気持ちの表れなのだそうです。
もしかしたら、お米が獲れる地域のお正月飾りはこういった型のものが多いのかなと考えてみたり。
3つめはこちら。
今年初登場の島根県の『鶴』
お正月飾りのデザインの幅広さに驚かされたひとつです。
「鶴は千年」というように、健康と長寿を願う気持ちを表しているそうです。
最後は、こちら。
毎年人気の宮崎県の『亀』。
「亀は万年」というように長寿の象徴として縁起がいいと言われている亀がモチーフです。
小さめですが、稲が表す尾が華やかな感じがして素敵なんですよ。
このシンプルな稲わらのお正月飾りは、東海地方では当店と無印良品 近鉄四日市店のみの取扱いです。
地域によってさまざまな型があるお正月飾り。
今回紹介したもの以外にも様々な地域の様々なお正月飾りがあります。
お気に入りのお正月飾りを見つけにきてください。
無印良品 名古屋名鉄百貨店