Found MUJIのテーマが変わっています。今回は【竹】
素材として“竹”に着目し、中国を訪ね、現地の人と竹とのくらしを見て集めてきた品々です。
日本を含むアジアにおいて、竹はとても身近な存在。
竹は実に1,200種を超える種類が世界中に存在しており、そのうち600種ほどは中国にあるそうです。
木でいうところの幹にあたる稈(かん)、枝、葉、竹の子などまるごと素材として使うことができるうえ、
驚くほど成長が早く、繰り返し収穫することのできる自然素材なんです。
最近よく耳にする“サステイナブル=持続可能な”という言葉。
まさしく竹はサステイナブルな天然資源として再評価され注目を集めています。
ただ最近になって急に注目されたわけではなく、プラスチック製品が普及するはるか前から広く日用品に使われてきました。
人の生活に広く深く馴染んだ素材です。
そしてこれを加工する技術も、人の手によって培われ、受け継がれてきたもの。
切る・割る・割く・編む……
たった一種類の植物から、手作業によって多様な形に加工されます。
例えば“編む”
今回のFound MUJIにおいてもカゴなど様々な【編んで作られた竹製品】を紹介しています。
これらの中で多くの方に「これは何?」と聞かれるのが【竹でできたうちわ】です。
パッと見が日本人に馴染みある形ではないので商品名を見るまで何かわからない。
でも竹の編み目が美しくて気になる。そんな存在です。
こんな編み目の美しさを、うちわという道具ではなく他の切り口で味わいたいと思い、ドライフラワーをサラッと飾ってみました。
こんな使い方はどうでしょうか。
人々が長い年月を一緒に過ごして、手わざを進化させてきた竹製品。
様々な道具が生み出される中に、おもちゃの“やじろべえ”【竹材置物・トンボ】も。
ゆらゆらと可愛らしいです。
トンボはベトナムでは縁起のいい生き物とされているので“おもちゃ”以上の思いが込められているのかもしれません。
あらためて見つめると、“切る”にしても“編む”にしても手を加えられた竹の持つ個性や美しさを様々な部分で感じます。
どうぞ皆さんも“竹の持つ美しさ”や“素材としての可能性”を、今回のFound MUJIで感じてみてください。
無印良品 名古屋名鉄百貨店