【名古屋名鉄百貨店】モノを使いきる|スタッフコラム vol.2

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2019/03/08

あなたはモノを大切にする人ですか?
わたしはそう聞かれて「はい、大切にしています」と答える自信がありません。
雑なところがあるし、面倒くさがりなところもあります。

 

“モノを大切にする”ってどんなことをいうのだろう。
あらためて考えてみると、いろいろな方法があることに気が付きました。

 

壊れないように丁寧に扱う。
悪くなったら修理をしながら使い続ける。

 

あと“別の役目をあたえて使い続ける”もモノを大切にする方法のひとつだと思います。

着古した着物が端切れとして座布団やはたきに生まれ変わったり、古い浴衣が赤ちゃんのおむつになったり……

そのモノがもつ能力があるうちは、カタチを変えながら、その能力を使い続ける。
日本には昔からそのような知恵がありました。
“もったいない”という日本人に根付く意識からの知恵なんだと思います。

 

無印良品には、モノを大切にする気持ちを取り入れたアイテムがあります。
【その次があるタオルシリーズ】がそれです。

 

古くなりタオルとしては使っていて気持ちよくないのに、かといって捨てるのは気が引ける。
だって“拭く”という能力がなくなったわけではないのです。

でもカタチを変えて次の役割をあたえれば使い続けられる。

【その次があるタオルシリーズ】は、それがしやすいよう工夫をしてあります。

タオル地にあぜ道(パイルのない地織の部分)が作ってあり、そのラインにそってハサミでカットする。

バスタオルの次は足元を拭くバスマットとして、その次は雑巾として……とカタチを変えて使い続けることができます。

 

 

ポイントは、カットした部分が切りっぱなしでもほつれる心配がないところ。
雑巾にするためにわざわざ繕う必要がないのです。


現代のくらしには時間も手間も少ないほうがきっと心地いい。

 

一見はよくあるタオルですが、実はそこには"モノを大切にしたい"という思いが込められています。
大げさなアイテムではありませんが、そんな思いも感じてもらえたら嬉しいです。

 

実はこのアイテムは IDEA PARK(https://lab.muji.com/jp/ideapark)という、みなさんの声をモノづくりにつなげる取り組みから生まれたアイテムです。
そちらもぜひ見てみてください。新しいアイデアが生まれるかもしれません。

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