2月15日(土)16日(日)の2日間、『アニマルカリモク 木の端材で動物をつくろう』を開催しました。
今回、協力してくれたのは、
愛知県知多郡に本社を構える総合家具メーカー「カリモク」さん。
高品質でこだわりのつまった家具を作られている中で、特に大切にされているのが【木】という素材。
どんな木を使うのか、その木をどうやって加工するのか、どうしたら『もったいない』を減らしていけるのか、など様々なことを考えて家具をつくっているそうです。
そして、考え抜いて家具をつくっていく中でもどうしても出てしまうのが【木の端材】
【端材】とは、材料である木から家具に必要なパーツを切り出した際に残った部分のこと。
カリモクさんではこの【木の端材】も無駄なく使うため、普段は工場にあるボイラーで燃やし、工場で使う機器を稼働させるためのエネルギーとして活用しているのだそう。
しかし、それだけに使うのはもったいない、もっと木を五感で感じ親しんでほしいという思いで企画されたのが『アニマルカリモク』のワークショップです。
わたしたち無印良品もその思いに共感し、今回のイベントが実現しました。
【木の端材】と一口に言っても、数多くの種類の家具をつくっているカリモクさんでは、様々な形のものがありました。
「この形おもしろいね!」
「何の家具のパーツの端材なんだろう?」
「これ、ぶたのはなみたい!」
など、端材を手に取って考えたり、話をしたり。
木の端材は積木とは違い、ささくれや鋭利なものもあるので、やすりで整えていきます。
あえて、やすりをかけないことで味を出したいというアイデアも。
木工用ボンドをつけて接着します。
理想の形になるようにバランスを見て進めていく人、これとこれをくっつけてみたら面白いのではないかと思いのままに進めていく人、
まさに十人十色の作り方。
親子で協力してつくる、兄弟で協力してつくる、大人もこどもも楽しんでいる。
そんな光景も見て、木は人と人をつないでくれる存在なんだなと感じました。
できあがったら、専用ブースで写真撮影!
ただつくるだけでなく、撮影まで行うとなんだかアーティストになった気分で、つくった作品がさらに特別なものになりそうです。
こちらは、参加者のみなさんの作品の一部なんですが、写真に写っていないものも見ごたえのある素晴らしいできあがりで、わたしまでとてもわくわくしてしまいました。
また、当日は会場に美術・木工作家のつちやあゆみさんがデザインし、カリモクさんと共同でつくった木簡木琴も展示していました。
実は、
つちやあゆみさんとは、無印良品 有楽町 で展示をしてもらったこともあるというご縁もありました。
こんなに大きな木琴はなかなか見ることがないので、みなさんとても楽しそうに音を鳴らしていました。
実はこの木琴は、カリモクさんでつくられているチェアやテーブルの脚の部分を調律してつくられています。
脚の形にカットしてみたら、節があったりして製品にはならなかったものを使用しているそうです。
天然素材だからこそ節があり、それもひとつの味でもあると思いますが、天面を支える脚として使うには強度が弱くなってしまうのだそう。
そうした素材を生かす取り組みもとても素敵ですね。
遥か昔から人の暮らしには欠かせない木という素材。
便利なものが多い時代だからこそ、木と親しむこと、木を知ることがわたしたちひとりひとりの暮らしをより感じよくさせてくれるのかもしれませんね。
無印良品 名古屋名鉄百貨店