服との“出会い”があれば“別れ”もあるものです。
お別れしなければならないのであれば、一番気持ちのいい形でお別れしたい、とわたし自身ここ数年考えるようになりました。
お気に入りだったけれども汚れてしまった洋服、成長して合わなくなった子供服、日本ではこのような不要となった衣料品が毎年、100万トン以上廃棄され、その9割が焼却されています。
想像できないほどたくさんの服が手放され、焼却されているという現実があることに驚き、同時に服が好きなひとりとして、悲しい気持ちにもなりました。
ただ悲しく思っているだけでは何も変わりません。
わたしにできることは何だろうか。
そして考えた結果、わたしにできることは、わたし自身の服との向き合い方を考えること、そして『BRING』という取り組みを少しでも多くの人に知ってもらうことだと思いました。
ひとつめのわたし自身の服との向き合い方というのは、“服を大切にする”ということを見つめ直すこと。
これは話し出したら長くなりそうなので、今日は割愛しますね。
もうひとつの『BRING』という取り組みについて、今日はお話します。
『BRING』とは、無印良品が行っているリサイクル・リユースの活動の一つです。
店頭で不要になった無印良品の衣料品などを回収しています。
「あなたの服を地球の福に」の合言葉のもと、たくさんの"もったいない"を地球の資源に戻し、循環型社会の形成に貢献したい、という想いで、わたしたちは『BRING』を実施しています。
『BRING』は企業連携プロジェクトなので、もしかしたら無印良品以外のお店などでも見かけたことがある方もいるかもしれませんね。
もし、そのお別れする服の中に無印良品の服があるのであれば、ぜひ無印良品のお店に持ってきてほしいのです。
無印良品のリサイクル・リユースの仕組みはこんな感じです。
わたし個人の感想として、自分が手放したものの行く末を知ることができること、自分の手放したものが誰かの役に立つものに生まれ変わることがいいなと思いました。
染めるという一手間を加えて『ReMUJI』の服となりまた誰かに着てもらえることも、バイオエタノール等のエネルギーとなることで石油の使用量を減らすことができること、どちらも無駄がなくて気持ちが良い。
また、協力してくれたことへの感謝の気持ちをこめてMUJI Passport アプリの1,000マイルをプレゼントしています。
1,000マイルもらえるのもちょっと得した気分でうれしいです。
ひとりひとりの一手間で、そのものの行く末が変わります。
たくさんの“もったいない”を地球の資源に戻し、循環させていく活動には、みなさんに知ってもらうこと、協力してもらうことが必要不可欠です。
不要になった無印良品の衣料品・タオル・寝装カバー類があったら、ぜひ無印良品のお店までお持ちください。
小さなことでもみんなでやったらきっと大きな力となるはず。
無印良品といっしょに『BRING』に取り組んでくれたら幸いです。
無印良品 名古屋名鉄百貨店