先日より、Found MUJI のメインテーマが変わっています。
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今回は【世界のかご2】
Found MUJI で世界のかごをテーマにするのは2回目となります。
今回取り上げたのはエストニア・リトアニア・スペインなどの欧州のかごです。
それぞれの国で採れる自然素材に着目しています。
エストニアからはパイン。
パインは大きな樹木です。熟練の手作業によって薄く削ったものを編み込んで形にします。
リトアニアからはウィロー。
ウィローは灌木(かんぼく/低木のこと)です。
枝の葉と小枝を取り除き、必要に応じて表皮をはいでから編み込みます。
スペインからはエスパルト。
エスパルトは荒地にも自生する細く強靭な草です。
かごにする方法は様々ですが、平たく束ね三つ編みにして帯状にしたものをもとかごに仕上げるのが一般的です。
そして同じくスペインからパーム。
パームはヤシの葉です。
エスパルト同様編みながらかごにしていきますが、葉が大きいのでそのまま繋げて一つのかごに仕上げられます。
まずそれぞれの植物のもつ特徴に合わせて、かごになるための材料へと加工されます。
それからさらに人の手によって編み込まれ、かごとして仕上げられます。
固いパインは薄く削って一枚ずつのチップに、
細い草のエスパルトは束ねて三つ編みに。
その植物のもつ個性が、完成した姿にも表れているのがわかります。
かご作りは、機械化の影響をほとんどうけることなく、今でも職人が手作業で行っています。
多くの日用品が大量生産品となっていくなか、使いやすく丈夫なかごの作りかたが職人から職人へ時間をかけて丁寧に継承されているということですね。
植物が加工されてかごに仕上がっていく過程を、逆の順番で追っていく。
そうやってはじめの豊かな森や広がる草原をイメージすると、
その植物が育ってきた年数分、このかごを使ってほしいな、と感じます。
職人たちによって時間をかけて丁寧に作られたかごたちは
きっと長く大切に使うことで、その持ち主なりの味がでてくるはず。
ぜひこの異国のかごたちを生活の中に迎え入れてみてください。
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