「あかり」と「光」を与えてくれる、和ろうそくを日常に

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諸国良品

2019/12/20

火を灯して初めて役割を果たすろうそく。仏壇に供えるろうそくは、仏様の手元を照らす「あかり」であると共に、炎で周りの不浄を清め、困苦から抜け出すために闇を照らす「光」を意味するそう。こうした日本人独特の信仰心を大切にしながら、オール電化などで火離れが進む現代の生活に“火とどう付き合っていくか”を提案していきたいと活動するのが、石川県七尾市にある「高澤ろうそく」。ゆらゆらと揺れる炎を見ていると、不思議と心が安らいでいくことでしょう。

七尾市のある能登地方は、信仰心の厚い土地柄です。また、七尾港が栄えていたため、原料の仕入れや運搬が可能であり、ろうそく生産が古くから盛んでした。

石油を分留して作られるパラフィンを主な原料にする西洋ろうそくに対し、高澤ろうそくの作る「和ろうそく」は、ハゼの実やヤシ、菜種などの植物ロウから作られ、環境にも優しいものです。

和ろうそくの灯芯は、円筒状の和紙にイ草を巻き付けたものを使用します。芯の中心が空洞のため、ろうそくが燃えている間も常に酸素が供給され、力強い炎が生み出されます。

高澤ろうそく店では、能登の里山保全のため、輪島産漆を使ったろうそく開発も行うなど、「石川県を知ってもらいたい」と、地域の未来にも光を灯しています。

生産者紹介

  • 供給者画像:生産者名 高澤ろうそく

    生産者名 高澤ろうそく 詳細

    1892年創業で、現在県内で唯一和ろうそくを作り続けるろうそく店。仏事用ろうそくの製造・販売元として地域で愛されていると同時に、「普段のくらしのあかり」をコンセプトに、七尾へ来る観光客や全国のお客様に“あかり”としての和ろうそくの提案を行っています。
    高澤家ではご飯時に和ろうそくを灯し、「子供が100点とったら、朱色を使っています。ろうそくのあかりの方が人との距離が縮まるんですよね」と話します。

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